自殺者急増【問題提起編】

以下の原稿は、NHK webニュースより投稿されたもので、今回は問題提起として紹介しています。
元原稿はコチラへアクセスしてください↓↓↓

■2020年11月10日現在、自殺者 去年より40%増加 女性が大幅増 コロナの影響も

2020年11月の時点で、自殺した人は全国で合わせて2153人で、2019年の同じ時期より614人増え率にして39.9%増加しました。
自殺者は、2020年の7月以降4か月連続で増えていて、特に女性が大幅に増加し深刻な状況が続いています。

■男女別の自殺者数

男性が2019年よりも21.3%増えて1302人
女性が2019年よりも82.6%増えて851人となっていて、
特に女性の自殺者が大幅に増えています。

■都道府県別

東京都が255人と最も多く、次いで埼玉県が151人、神奈川県が148人、愛知県が126人などとなっています。
去年に比べて増えたのは4か月連続で、1か月間の自殺者数としては、この5年間で最も多くなっています。

■自殺を止めるための様々な動き

● NPO法人代表「非常事態だ ひとりで悩まず相談を」
自殺対策に取り組んでいる東京都のNPO法人「ライフリンク」の清水康之代表は「急激な増加で非常事態だと受け止めている。
俳優の自殺の報道に加え、新型コロナウイルスの影響が長期化して雇用や生活、人間関係などが悪化したことが背景にあるのではないか」と指摘しています。
そのうえで、「データを詳細に分析して、原因を一つ一つ潰していくことが必要で社会全体で命を守る対策が求められている。
悩みのある人は1人で抱え込まずに身近な人などに相談してほしい」と話しています。
●厚生労働省は「自殺する人が増えた詳しい原因は分からないが、重く受け止めている」としたうえで、
「新型コロナウイルスの影響で生活に不安を感じている人が多いと思うので、ひとりで悩みを抱え込まずに身近な人や支援機関、自治体の窓口に相談してほしい」と呼びかけています。

■ 厚生労働省は、相談窓口を検索できるサイトも設けています。

URLは「http://shienjoho.go.jp/」で、電話のほか、メールやSNS、ファックスなどでも相談を受け付けているということです。
一方、一部の窓口では相談の急増で電話を受けられなかったり、メールやSNSのメッセージにすぐに返信できなかったりするケースも出ています。
このため、厚生労働省は「何度か連絡してもつながらない場合は、ほかの窓口も探して相談先をなんとか見つけてほしい」としています。

※※※以下、@niftyニュースより※※※
https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12293-875647/

■直近10年間で自殺者数は年間約1万3千人も減少してきたが…

 ●過去最少レベルとはいえ、いまだに年間約2万人もの自殺者が出ていることは厳粛に受け止める必要がありましょう。これは先進国でもかなり高い水準にあります。
 ●しかし、自殺防止への様々な取り組みや、景況感改善等により、直近10年間で▲13,000人弱減少したことが良いニュースであることは間違いありません
(2009年:32,845人→2019年:20,169人へ)。
 ●特に、有効求人倍率の大幅好転が示すように雇用環境が改善した2013年以降の減少ペースは目を見張るものがあります。
 ●本来なら、今年2020年は、この減少ペースが続いて、初の20,000人割れが達成できるはずだったと考えられます。

■女性が大幅増加、10月は前年比8割超の増加に

 ●今回の自殺者増加における最大の特徴は、女性の自殺者増加です。
 ●女性の増加率だけを見ると、既に6月から増加(+3%増)に転じており、7月が+17%増、8月が+42%増、9月が+28%増、10月は何と+83%増でした。
 ●男性に比べて絶対数が少ないため、増減率が大きくなりやすい点を考慮する必要はありますが、それを割り引いても、女性の自殺者の増加が顕著です。
 ● 事実、全体の3割程度だった女性の割合は、10月は約4割に達しており、変化率がブレやすいという理由では説明できなくなりました。

■なぜ女性の自殺者が急増したのでしょうか?

 ●増加に転じた時期を勘案しても、コロナ禍の影響が最大要因である可能性は非常に高いと考えられます。
 ●コロナ禍で職を失い収入の見込みが無くなった非正規社員の女性(男性も)が、給付金を使い果たして前途に絶望した可能性もあります。
 ●特に、扶養家族を抱えた世帯主の場合、その心のうちは察するに余りあります。

■コロナ第3波襲来の影響が本格化した今後は、さらに自殺者数が増加する懸念が拭えません。

 ●コロナ禍による経済的困窮とは直接関係のなさそうな著名人や芸能人の自殺が相次いだことです。
 ●今でも自殺した理由が不明なままの方も多いようですが、自ら命を絶つには何らかの理由はあったはずです。
 ●そうした潜在的な自殺要因が何らかの形で炙り出されたとすれば、コロナ禍による不安感や閉塞感がその一因だった可能性もあるでしょう。
 

■ 参考文献

 ● NHK webニュースより
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201110/k10012704501000.html

 ●@niftyニュースより
https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12293-875647/

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