車椅子 フィッティング 研究会

以下の活動を中心に研究しております。

※ セミナーの開催は2019年2月よりスタートとなります ※

 

■■■■■ フィッティングの技術指導講師

 車椅子メーカーに所属経験が10年以上(代表理事の青木は20年以上のキャリアがある)

椅子及び車椅子シートクッション開発製造、座位保持装置製造経験がある、エンジニアリングのエキスパート集団で構成されて

います。

車椅子をオーダーメイドで作成する技術があり、障碍者手帳での装具給付、補装具給付、

座位保持装置に関わる、法令遵守した車椅子適合技術があります。

 

 

 

■■■■■ フィッティングとは

①対象者や利用者は一人で生きているわけではありません。たくさんの環境に所属し役割をもった存在です。その存在が車椅子に乗っても同じように生活できる状態にすることがフィッティングの大きな目的です。

②そのために身体の寸法を採寸します。

③さらに様々なデータを取るために身体計測も行います。(ここで、円背や姿勢不良があれば周知します)

④聴取した興味や楽しみ、生活環境と測定結果や検査結果を合わせて、シーティングや車椅子を適合します。そして常にそれが正しいかをフィードバックしたり再評価を繰り返します。

⑤そして、基の環境に帰っていきます。しかし、その環境でも常に車椅子が身体・環境にフィットしているか、苦痛がないか社会参加や自己実現できているかを確認していきます。

■■■■■フィッティング(適合)とフィッティングの定義

フィッティング(適合)とは、その車椅子を利用する人を中心として、用具を身体的、環境的、目的的、社会的に適合化するプロセス。

といった定義がありますが、要するに・・・

シーティング + 車椅子採寸技術 + 車椅子住環境整備(メンテナンス) です。

シーティングという姿勢調整だけでなく、車椅子の寸法調整も加えた生活姿勢保持といった意味合いがあります。

■■■■■フィッティング(適合)を考えるために。姿勢とは・・・何でしょう

フィッティングとは、身体への(適合)です。車椅子とシート類を体に合わせ『姿勢をつくる』という仕事です。では、そもそも姿勢とはどのように定義されているでしょうか。

全ての運動は姿勢に始まって、姿勢に終わると言われてます。

例えば、円背があり右に傾く症例Aさんがいたとします。

姿勢の評価のときに「Aさんは座位をきちんと取れてます」と記載したとします。

この申し送りを他の人が見たときに「傾かなくなったってこと?」「円背はどうなった?」と納得はしてくれません。

さらに、「体位はどんな状態なの?椅子?車椅子?ベット上でのこと?」・・・等、この表現では全く判りません。

従って、一つ一つの姿勢を細かく記載していくということが重要になっていきます。

①運動学的姿勢

「姿勢」とは。その人がとっている形を表すもので、座っていれば、「座位」であり、立っていれば「立位」と表されます。

症例Bさんが席に着席し、椅子に座っています。

→ これを運動学的には『体位(position)』です。右図参照

症例Bさんが発言しようと手を挙げました。

→ これを運動学的には『構え(attitube)』です。右図参照

このように、運動学では姿勢を、「構え」と「体位」の2つの側面から記載していきます。

「構え」とは、頭部、体幹、四肢の各体節の相対的な位置関係を表します。「頭部屈曲」「体幹前傾」などと記述します。

「体位」とは簡単にいえば立位とか側臥位とか背臥位など、体軸と重力方向との関係を示されるものです。

例えば、「前になれえ」の姿勢をこの「構え」と「体位」を使って表現すると

体位:立位

構え:頭部、体幹、下肢は基本肢位、上肢は肩関節90度屈曲位

 

このように誰かに姿勢を説明したり、ディスカッションしたりする場合には共通言語がなくては話がバラバラになり共有できません。このため運動学などの共通認識を使って会話をすることが大切になります。

②姿勢作りの目的をつくりましょう。

正しい姿勢(ここでは対称な姿勢と考えてください)をとると各関節にかかるストレスが最小限となったり、最小限の筋活動でその姿勢が維持できます。

しかし、そのちゃんとした姿勢でも、同じ姿勢を長時間やると疲れて(筋疲労)きます。姿勢保持は疲れる。座るって疲れることなんですね。

このため、目的をきちんと立てるという事が大切になります。

  • 休息してもらいたい
  • 作業を疲労を少なく遂行してほしい
  • 呼吸を楽にしてもらいたい
  • 食事がしやすい姿勢にしたい
  • 痰が出せるようにしたい

このような目標を立てて、これを達成するためにはどのようなフィッティング(適合)が最適かという事を思案していきます。

③休息を選ぶのか、活動を選ぶのか

姿勢保持は疲れます。疲れを軽減するにはどうすればいいでしょうか。もちろん休めばいいわけです。休むためにはどうすればいいかというと、使っている筋を変える、従って姿勢を変えればいいんです。

使っている筋を変えるために姿勢を変える、また疲れたらまた姿勢を変化させる。皆さんも学生の頃の授業ではずーっと同じせいではいなかったはず。頬つえをついたり、腕を組んだり、足を組んだり様々に姿勢を変えたはずです。

これを別の言い方をすると『固定化した姿勢をつくらない』という表現になります。

そう、車椅子のフィッティングの大きな目的は『同じ姿勢を続けない」すなわち『固定化した姿勢を作らないフィッティング(適合)』となります。

こういった思考で考えていくと、休息と活動の選択の意味がご理解いただけるのではないでしょうか。体位の中で最も休息している臥位、寝ている姿勢ですが、このとき無意識にしている「寝返り」があります。この寝返りが同一姿勢による筋疲労の代償運動でもある(同じ姿勢で寝ているとマットレスに触れている筋は疲れてくる、それを無意識に寝返りをすることで疲労を回避している)という見解があります。

このように座位の場合も、合わせすぎるという事に念頭を置くと非常に疲れやすい椅子になる。しかし、支えがないと不良姿勢になる。この間を調整するのがフィッティング(適合)の役割と言えます。

 

■■■■■ フィッティングはいつから始まったのか。

定義の中に、「用具を身体的、環境的、目的的、社会的に適合化するプロセス。」とありますが、30年ほど前に海外から入ってきたシーティングの定義と同じです。

昔から。エンジニアは医療チームの一員となってフィッティング(適合)をしてきました

 

車椅子ユーザーを身体的だけで捉えるのではなく、心理的にも考え、社会で生活することを忘れてはいけないというものです。

このため、フィッティングだけの特別な定義とは思わないでください。昔からある概念です。

日本では、障碍者手帳での車椅子給付(昭和20年施行、障碍者福祉法より)の際、本人、家族、医師、セラピスト、看護師、車椅子エンジニアがチームを作って、オーダーメイドの車椅子を処方していました。

この人に本当に車椅子が必要か「判定会議」→ 車椅子製造のための採寸、採型(適合第1段階)→ 製造開始 → かり合わせ(適合第2段階)→ 適合判定(適合第3段階)という3つの段取りでおよそ3か月ほどかけて『フィッティング(適合)』を行っていました。たくさんの人と、長い年月をかけて一つの車椅子がつくられ納品されます。

恐縮ですが、このように昔から我々エンジニアは車椅子フィッティング(適合)に関わり、日本のシーティングやフィッティング(適合)に貢献してきました。現場の力があったからこそ、現場の積み重ねがあったからこそ、現在のシーティングやフィッティング(適合)技術が50年をかけて実を結んだのです。

このため、皆さんには少しずつたくさんの人たちが積み上げてきたものであるという事を心の片隅においていただき、そのような歴史のあるものだという自信と誇りをもってフィッティング(適合)技術獲得に取り組んでいただけたらと思います。

フィッティングをわかりやすく臨床像としてとらえると

昔からね。こうやってひとつづフィッティング(適合)技術を磨いてきたんだよ的画像2

昔から。ひとつづフィッティング(適合)技術を磨き症例と向き合ってきました

○○さんに、今の車椅子が合っている。いや、合っていない。という話し合いになった時に、「合っている」という事を胸を張ってい言える状況にする。というのが、本セミナーの目的です。

ユニリハは昔から、車椅子の設計、採寸、選定セミナーを行ってきました。

ユニリハでは従来から「車椅子設計採寸選定セミナー」という勉強会が既にあり、「ゼロから車椅子を採寸する」という技術系セミナーがありますが、本研究会は、シーティングの一部と車椅子住環境整備のリスクマネジメントが加わった複合的な研究会となります。

複合した勉強会になるので、シーティング、車椅子採寸、車椅子住環境整備のそれぞれの内容は薄くなりますが、フィッティングという形で全体を網羅することはできます。

このため、まずは車椅子工学を全体的に把握したいのでば、本セミナーは適用ですし、ひとつひとつを深めたいという方はそれぞれのカテゴリーの勉強に参加することをお勧めします。

完成して納品へ。この後適合判定を医師やセラピスト(OT,PT)より審査される

■■■■■フィッティング技術論

車椅子に座るという事を総合的に捉えた姿勢をフィッティング。姿勢保持や車椅子での生活を考えたとき「シーティング」というカテゴリに目が行きがち、そうではなくもっと広い視点でとらえることがフィッティングです。

その視点は大きく分けて5つです。

 

  • 車椅子シーティング
  • 車椅子の採寸技術
  • 車椅子の設計技術
  • 車椅子住環境
  • 車椅子メンテナンス

このすべての項目を統合して考え、目の前の症例に適合する技術がフィッティングです。

ユニリハでは、その各カテゴリを深く掘り下げて、それぞれに勉強会、セミナーという形で展開していますが、これを短時間、短期間で学んでしまおうというのがフィッティングでもあります。

でも、気をつけていただきたいのが、それぞれのカテゴリーに参加して学ぶよりも、複合的な勉強会になるので、広く浅く学ぶという事になります。

■ユニリハのフィッティング定義

ヒトは社会や集団の中で生き成長(発達)する。だからこそ、いつどんな時も安価に質高く身体、精神、心理に適合した用具を提供し社会参加と自己実現を一緒に考える。その総合的なすべてのプロセスがフィッティングである。

 

■■■■■我々の結果を出すという事

新品の車椅子、機能がたくさんついた車椅子、市販のシートクッションは必要ありません。古い車椅子、クッションは買ってもらえないという病院、施設で結果を出すことを研究しています。

通常の姿勢保持系の勉強会(シーティングやフィッティング(適合))は市販の車椅子や市販のクッションをどう調整するかという勉強会が普通です。そこに商品がからみ、その商品をどう調整するかというのが技術獲得の中核となっています。このように商品がからんでくる勉強会は、勉強会への参加中は非常に参考になるのですが、自分の職場に同じ商品(車椅子やクッション)があるとは限りません。せっかくお金を出して勉強会に参加したのに現場で実践ができないという最悪な状況になります。

また、商品ありきのシーティングや技術、フィッティング(適合)技術の獲得となり最悪の場合、業者、メーカーの商品説明会のようになるケースもあります。

しかし、ユニリハの姿勢保持技術はちがいます。古い車椅子、使い古したクッション、もしくはクッションはなくてもいいです。それは、古くたるんだシートでも十分採寸、採型ができますし、シートクッションは臨床の身の回りにあるもので作ってしまうからです。

結果を出すという事をまとめると以下のようになります。

  • 高い技術(実際に車椅子をつくる、シートクッションをつくるというモノづくりに裏付けされた技術)を参加者に提供する
  • 少人数制で確実に技術伝承を行う
  • 必ず手をつかい、物品を作る。タオル、段ボールを用いた臨床で作れるクッションを持って帰り臨床で使う。
  • 車椅子の採寸の道具をプレゼントし、臨床でセミナーと同じ結果を出す。

 

■■■■■ フィッティングの3つの視点

①利用者像(ユーザー)

②使用場面

③目的

 

■3つの視点の説明

①利用者像

ご本人や介助者も含めて考えます。ヒトには楽しみ方や仕事のやり方、大人や子供、年齢によって個人的原因の帰属(本人が大事にしていること)は全く違います。また、父親、母親という保護者という立場や社会的な立場等、生きる、生活する以外にも役割が存在します。その利用者像と車椅子という住環境用具がどうかかわるのかを考えます。

 

②使用場面

家の中で使うのか、家の外で使うのかで、車椅子の形状や仕様が変わります。坂の多い街であれば、車椅子の押してにブレーキの取り付けが必要ですし、自操するなら後輪の取り付け位置は体幹の重心に合わせたほうがいいでしょう。このように、使用場面で全く違う車椅子になります。

 

③目的

その椅子をテレビを見るときに使うのか、仕事や作業で使うのかでは全く反対の機能が必要です。このどちらもという事を考えてしまうと、今度は環境全体に影響するプロジェクトになっていきます。目的をしっかりと持つことでゴールが見えてきます。ゴールが見えないままで話が進むと、こんなはずじゃなかったとか、やっぱりいらないだとか、作り直しなど大変な状況になってしまいます。このため、目的をしっかりと持ち本人とそれを取り巻くみんなで共有することが大切です。

 

 

 

■■■■■ユニリハのフィッティングで学べる理論、原理そのための技術

フィッティング(適合)技術をシーティングから教える勉強会があるようですが、実際にエンジニアがモノづくりをするときはまず、車椅子の適合から始めるのが普通です。このため、参加者の皆様には先に車椅子の測り方、作り方から学んでいただきます。シーティングから行うフィッティング(適合)は脳性小児分野でつくる座位保持装置が適応です。生活環境を考えるフィッティング(適合)であれば、車椅子の設計、採寸から始めるべきです。

◎車椅子の採寸技術・・・エンジニアリング研究会より情報提供と必要な技術を抽出

◎車椅子シーティング・・・シーティング研究会より情報提供と必要な技術を抽出

◎車椅子の設計技術・・・エンジニアリング研究会より情報提供と必要な技術を抽出

◎車椅子住環境・・・リスクマネジメントより必要な技術を抽出

◎車椅子メンテナンス・・・車椅子メンテナンスより情報提供と必要な技術を抽出

 

上記のすべてはそれぞれ独立した研究会、セミナーですが、それらを統合し、フィッティングというテーマで厳選した内容にして皆様にお送りします。

また、他団体のセミナーはシーティングから開始しますが、本来の作り方は車椅子の設計からスタートします。まずその人に合う椅子を設計し、その人が実際に腰に触れるシートサポートすなわちシーティングを構築していく順番です。

『車椅子設計採寸技術→車椅子シーティング→車椅子住環境整備→社会参加や自己実現へ』

 

■■■■■ ユニリハのフィッティングで身に着ける技術

セミナー前半:身体採寸用具を使っての指導(用具はプレゼントします)

セミナー後半:臨床にある物だけで行うシートクッションづくり、バックサポートづくり(そのまま持って帰れます)

※ 注意! ※ 臨床シーティングで用いる用具ではありません。全く違う状態のものを作ります。このため、臨床シーティングに参加済の方も楽しんで参加いただけます。

 

■カリキュラム予定

AM 車椅子の設計、採寸技術セミナー

PM 車椅子シーティングと車椅子住環境について

社会参加と自己実現(心理学や精神学を基盤として)

 

  • 参加人数 1人の個別対応で勉強会を行います。(開場などの関係で最大でも5名 少人数制)
  • セミナー参加費 午前8000円 午後8000円 トータル16000円
  • 1日コース

 

■ユニリハの強み

ユニリハ外部からの講師を依頼するのではなく、すべての分野において経験年数たっぷりのプロフェッショナルな人材が担当しています。このため、外部のバラバラの情報を皆様に提供するのではなく、一連の関連付けられた情報と技術をご提供できます。

例えるなら、一つの建築事務所に、一級建築士から設計士、左官、内装、電気工事、大工など統括した施工ができる会社です。

■■■■■ 車椅子フィッティング研究会の研究内容

理論・原理編

第1章 フィッティングとは

第2章 フィッティング技術論 総論

1.車椅子の採寸技術

2. シーティング

3.車椅子住環境整備

 

第3章 フィッティング 技術論 各論

1.車椅子の採寸技術(選定含む)

  • 車椅子の測り方
  • 車椅子の名称
  • 車椅子各部の寸法と角度
  • 車椅子適合のポイント
  • 車椅子の高さとクッションの関係性

2.シーティング

  • ずれのメカニズムと重心位置
  • 座位の定義と意義
  • 姿勢の評価
  • 円背のある人の座位姿勢の特徴と対応
  • 仙骨座りの特徴と対応
  • 横方向への崩れの対応
  • 廃用症候群等重度な方への対応

 

3.移乗

  • 移乗の違いと車椅子の留意点

4.QFDによる整理

 

第4章 車椅子住環境整備

1.車椅子住環境とは

2.車椅子リスクマネジメント

3.破損しやすい箇所とその原因

3.ねじのゆるみとメンテナンス

4.消耗品のチェックと交換

 

第5章 実技編

骨盤の修正と立ち直り反応の誘発

プッシャー症候群の改善方法

張り調整の仕方

車椅子の採寸キットを使って実際に採寸技術を学びます。

タオル、段ボールだけを使ってフィッティングを行う技術を習得します。

 

ご質問、お問い合わせは、下記フォームお使いください。

 

■■■■■ 補足

フィッティングを学ぶ事について、気を付けていただきたいこと(これまでの価値観や一般論を捨てましょう)

フィッティングは日本発祥ではない、福祉用具団体発祥ではない。

フィッティングの概念は一部の福祉用具団体が発表し、年数回ほど勉強会を開いているようですが、フィッティング(適合)の技術や概念、定義すべての発祥は日本でも福祉用具団体でもありません。

アメリカやドイツでは50年以上前からシーティングという医学的学術として盛んにおこなわれていました。やがて日本にシーティングが輸入され始め20年が経過しました。そのような昔から、アメリカのサンライズ社等が車椅子と座位保持装置の適合という形で「フィッティング」という言葉を用い、シーティングの定義も含めて活動や広報を開始していましたし、スウェーデンの理学療法士、ベンクトエングストローム氏の著書の中で「コンツァー」や「トータルコンタクト」という表現でフィッティング(適合)を紹介しています。当時のエンジニアとしての筆者も20数年前より、海外に出かけてセミナーに参加し、学び、現在の姿勢保持技術に生かしていますし、介護保険が始まる前は措置制度でオーダーメイド車椅子をつくりフィッティング(適合)行うことは当たり前で、オーダーメイド作製できる技術のエンジニアには当然のスキルと知識です。

その定義は、車椅子は姿勢を保持することはもとより、人が生活する行動の一部である。だから生活全般やその人の心理、精神、身体、生活、社会参加等多方面にわたって考えなくてはいけない。という立派な定義がありました。もう30年以上前の話です。日本の福祉用具団体が発祥という受け取り方があるようですが、それは間違いです。ここは、あえて言っておかなくてはいけないと思い記述しました。

アメリカやドイツ、北欧で始まり、日本にシーティングという形で包含され、現在の日本で脚光が再燃し最近になって取り組まれ始めた概念であると修正し、説明させてください。

さらに日本でも車椅子や座位保持装置を障碍者手帳でオーダーメイドで作る際、各都道府県の福祉センターや更生相談所で、当該申請の判定審査を受け 適合判定程を経て車椅子が症例に納品されます。

我々エンジニアは当たり前のように適合に対する判定を受けて納品します。その時の判定基準はここでは割愛しますが、その人が身体に合うかどうか、車椅子の機能や性能が十分かという事だけでなく、環境に合っているか、目的に合致しているか、社会参加できるか、という事を包含して判定しているのです。

「ずーっと昔からフィッティング(適合)という事はやっていた」し「今でもエンジニアはその技術を使って適合を行っている」という事を知っておいていください。

そうでなくては、これまで50年間にわたり、陰でシーティング事業や広報(シーティングの必要性)、技術革新を支えてきた生粋のエンジニアたちが浮かばれません。運よく壇上にあがって発言力ある存在の専売特許となり、フィッティングがそのような存在の承認欲求の道具になってしまうことは断じて避けなくてはいけない。全国のエンジニアやコツコツと地道に対象者と向き合っている同志たちを代表して我々は反旗を立てたいのです。

なぜこのような話をするかというと、皆さんに一つの考え方や自像、教え方にとらわれないでほしいからです。「この本にこう書いていあるから」、「国の団体や研究機関が行っているから」という形だけのことにとらわれるのではなく、フィッティングを通じて『世界には様々な考え方があるんだ』『多様性があるんだ』という事に目を向けてほしいのです。

シーティング研究の一線では正しい姿勢をどう捉えているか

フィッティング技術の中核をなす、シーティングの正しい姿勢を日本福祉用具団体やシーティング研究団体は考えています。

・・・本当にそうでしょうか。これを初めて聞いた人は、姿勢保持に対して、はたして前向きに検討する意欲が出るでしょうか。

その考え方はわかります。

しかし、福祉用具を買わずに、臨床の現場で臨床にあるものだけでお金をかけずにクッションや古い車椅子でも十分に座れる技術があるとしたらどうでしょうか。

その人がくつろぐとき、その人が作業するとき、そのときどきで姿勢を保持できる技術があれば、「人に良い姿勢はない」という考え方には行きつかないでしょう。要するにゼロからモノ作りをする技術がない人たちがそういう言葉を使ってあきらめてしまっているのです。

そうではない。世界には自由自在に臨床の現場でモノづくりをして、様々な姿勢を作り出しているんだ。という気持ちになれば、

「ああ、やってみよう」

「あきらめてはいけないんだ」

という前向きな姿勢に、あなたや家族、介助者はなるはずです。

良い姿勢なんてない・・・。そう思いたければ思えばいい。。。

でもユニリハは決してそうは思いません。

なぜなら、ユニリハには臨床で、臨床にある物だけで車椅子を適合したり、車椅子クッションをつくるシーティング技術があるからです。

ユニリハの車椅子クッションを作るシーティング技術

ものづくりシーティングはこちら

臨床シーティングはこちら

 

ユニリハが変えていきたい姿勢保持への考え方 「良い姿勢はきっとある!」

「良い姿勢なんてない」こんな言葉を聞いたら、きっと・・・後からこの世界の門をくぐった人たちは

「そういうものなんだあ」

「じゃあ、何やってもしょうがいないんじゃないか」

「専門家にやっぱり任せておくのがいちばんいい」

とか考え、そこから先を考えることをやめてしまうかもしれません。

思考が止まれば行動も止まります。行動がなくなれば、姿勢不良を起こしている人たちはいつまでもつらい姿勢を続けなくてはいけなくなります。そのような負の連鎖を作り出す危険があるわけです。

しかもそれを入門書や教科書、論文、テキストに印刷されて世の中に出回ってしまっています。

ユニリハはここを変えたい。

そうじゃない。臨床でモノ作りが出来ればどんな姿勢のヒトもケアできる。関節拘縮や異常筋緊張は改善できる。という新たな知見を発信してこの考え方を変えていきたいと考えています。

また、シーティングという姿勢を保持する考え方の他に、身体技法という技術もあります。身体技法とはモノに頼るのではなく、ヒトが安楽に自分自身の姿勢をコントロールするにはどうするか。どうしたらいいか。というフランスで生まれた姿勢コントロール技術です。

この技術からくる概念や治療要素、定義を使うと、ヒトがものと共存しようと姿勢を変化させている。または、環境に適応しているという事になり、シーティング研究団体のいう、正しい姿勢の議論そのものが修正されることとなります。このように、小さい世界でモノを見る、第一人者と高を括る、あるいは物体を鼻がつく距離で診ているようでは、「良い姿勢はない」という凝り固まった結論で利用者や対象者と接することになってしまいます。

しかし、これからフィッティングを学ばれる皆さんは、どうか広い視野で、そして柔軟な気持ちで目の前にいる症例と向き合ってください。そして、そのお手伝いをユニリハにさせてください。

 

定義ばかりに捕らわれない。結果を出すことに重きを置く

現在のフィッティングの定義についてはこのようなものがあります。

 

  • フィッティング(適合)とは、その車椅子を利用する人を中心として、用具を身体的、環境的、目的的、社会的に適合化するプロセス。

 

とあります。

定義については何を行うにしても大切なことだとは思います。エビデンスの意味もありますし、学問ととして構築するためには必ず必要な定位だと思います。

しかし、臨床の職員はそれほど問題視していません。それよりも結果を求めるからです。

これは医療福祉の分野だけでなく一般社会でも同じです。建築の世界、製図の世界、機械分野、食品や料理を提供する世界、すべての世界に定義がありそれを重んじて行動していますが、それをいちいち念頭においてはやっていません。心の中にそっとしまって、それはそれで、現場で臨機応変に結果を出すことを行っています。でないとお客さんは尽きませんし、定義ばかりをかざしていたら愛想をつかされてしまいます。お金が入ってきません。家族を養えません。という事になるので、臨床、特に現場では「あっそう、でどうやるの」という反応が本音です。

だから、実際に現場で結果をださなくてはいけないときに「定義、定義」と言っていると仕事が出来ないのです。「わかったから!結果出して」です。なので、提供する側は「定義を言いたいところですがそっとしまって周囲の意見に耳を傾けましょう」

このためユニリハでは定義はあまり重要視しません。というより、当たり前のこととし、結果を出すことを優先します。

この結果とは、臨床という物、予算、時間がない中で、市販のものを購入して提供することと同じレベルの結果を出すという事です。

例えば、

例えば、皆さんはテレビを見ると思います。皆さんはリモコン一つでテレビをつけ、チャンネルを変えることが出来ます。しかし、テレビの本当の中身は、たくさんの電子機器やコンピューターが内蔵されたくさんの工学、光学、科学で満載なものを、指一本で操作します。テレビの中に内蔵されているものが定義としたとき、それを簡単にすることが技術です。ユニリハはその技術を皆さんに提供し、簡単に結果が出せるように誘導するというのが役割です。定義定義と言っている人は、この簡単にする、簡単に説明するという事が出来ない人たちで、すなわち技術がないという事です。テレビを簡単につけることができない人たちでしょう。だからなにを置いても最初に定義を振りかざしたい人たちなのでしょう。

定義というものは我々がちゃんとわかっていて、セミナーに参加する人たちは結果を出すことだけを考える。我々は定義から生まれたものをより具体化し、さらに具現化し、誰でも結果が出せるものにする。というサブ定義的に言えばこんな感じです。