研究5 摂食嚥下リハビリ

従来の摂食嚥下のアプローチではなく、

全身の筋緊張コントロールを行うことからはじまるリハビリテーションです。

局所的な筋緊張コントロール方法はたくさんありますが、全身を一度に調整する方法を誰もが簡単に、経験や資格に関係なく行う事ができる技術です。kisoteki

たくさんの摂食嚥下リハビリテーションに関わる方々のお手伝いになれば・・・というスタンスの研究会です。

 

 

■■■    研究会の基礎研究    ■■■

研究1

嚥下困難患者がポジショニングアプローチにより嚥下を獲得したことについての検討

 

研究2

長期療養生活の誤嚥性肺炎患者が臥位からのポジショングアプローチで経口摂取まで獲得した症例

 

研究3

誤嚥性肺炎患者の長期療養生活が臥位からのポジショングアプローチで経口摂取まで獲得した症例

 

■■■    研究抄録のご紹介    ■■■                        

【はじめに】低反撥マットレスを積層し,微小重力状態でポジショニング訓練を行うことで,異常筋緊張による関節拘縮が改善する事を発見した.検証のため,当院入院患者47名に対し,筋緊張(modified Ashworth scale:MAS),筋硬度の検査を行ったところ,U検定P<0.01の優位差が示され筋弛緩剤等の利用なく痙縮、拘縮改善の優位差を示した。これを基礎研究とし,Rehabilitation & Engineering Design(以下、R.E.D)というカテゴリーにまとめ現在まで130名に行ってきた。研究過程において、維持期病棟、長期臥床傾向にある患者の嚥下機能や呼吸状態に影響し、経口摂取訓練へ移行できた症例を確認した。

舌骨

【目的】局所的でなく全身の筋緊張をコントロールする事が、頸部の筋緊張を和らげ、接触嚥下に影響する。これを証明する症例を報告し、臨床の医療に貢献したい。

【方法】82歳男性、右中脳大動脈脳卒中左片麻痺、発症から3年5カ月23日経過後誤嚥性肺炎を繰返し入院、起居動作全介助、経管栄養、四肢体幹共に重度の関節拘縮と背部の過筋緊張状態から、長期臥床状態にあった。この症例にR.E.Dによるポジショニング訓練を行い、過緊張状態を改善させた後の身体機能の変化と、経口摂取までのADL変化を記録する。平均訓練時間40分47回介入した。尚、研究計画に対しインフォームドコンセントを介して介入した。pic_g308

【結果】2011/12/2R.E.D介入開始。次第に筋緊張が改善され関節可動域に変化が起こる。介入3回目 端座位見守り。介入37回目2012/5/8嚥下訓練開始、2012/5/14 誤嚥、熱発なく経過。介入42回ゼリー1/3摂食。呼吸数平均35回→19回。

【考察】局所的ではなく全身的な筋緊張制御と、確実安定したリラクゼーションの提供により、嚥下機能に関わる筋緊張緩和と呼吸状態の改善に繋がった。繊細で精妙な段階的姿勢制御を、ポジショニングという簡単な方法論を介する工夫により、維持期全介助にある状態であっても、摂食嚥下機能に変化が起こりうる可能性が示唆される。

 

この発表を「第19回 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会」で発表し大きな反響をいただきました。

それは、間接的なリハビリ、しかし全身の筋緊張のコントロールを行うという発想は、多くの医師、看護師からの評価を受け、当協会の認知に大きく影響した発表です。

この技術、情報、あたらしい視点を多くの医療従事者と共有したい!!

という想いで研究を行っています。

 

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