研究7 集団療法

集団療法やアクティビティを研究している研究室です。

■■■    集団療法はレクリエーションではない    ■■■

レクリエーションは楽しみ、遊びを提供する存在のようですね・・・であるならば。

集団療法はレクリエーションではない。とあえてユニリハ研究会では線引をしたいと思います。

集団療法は科学です。

集団療法は、人、時間、場所を提供します。それはアイデンティティを生み、社会との接点や関係性を広げていきます。これを証明するには、心理学、社会学、人間発達学、生理学、倫理学、医学・・・というエビデンスを掘り下げないと見えては来ません。

だからこそ集団療法はレクリエーションではない、科学であると言えるのです。

それを臨床社会集団モデルという骨子にまとめ証明し、活動方法や導入方法、治療として用いる方法論を研究するグループです。

■■■ 臨床社会集団モデル ■■■

現在の80歳代~90歳代の青春時代はいつ、どんな文化を生きてきた人たちでしょうか?

その人生の先輩は、戦争を経験し、アメリカや諸外国との争いました。いまどんな思いが去来しているでしょうか。

日本の秩序や社会、法律を勘案したのは、今現在向き合っている高齢者であることを感じていますか?その人たちは戦争経験者である事を知っていますか?たくさんの人が命を失い、たくさんの人が悲しみと向き合い、日本全体が貧困だった事実から目をそむけていませんか?その悲しみに耐え高度経済成長を成し遂げた、時代背景を知っていますか?

携帯電話、スマホ、インターネット・・・便利な世の中を作ったのは、今目の前にいる患者様、利用者さま、そして、昭和30年代~40年代に企業戦士、モーレツ社員と呼ばれた、平和な日本を夢見た日本人たちです。

個人的な趣味や家庭との時間がなかなか作れなかった当時の社会人たちが年を重ね、年月を重ね、今あなたの前にいます。

そのひとたちに、「レクリエーション」、「役割を持ってもらう」、「自己実現」を提供しようとしています。そしてその概念のほとんどが海外で生まれたものです。

戦争に耐え、新時代を切り開き、高度経済成長と日本を作り上げた大切な存在に、海外や外国から入ってきた集団療法概念やコミュニケーションの介入ケア理論をあてはめることはできるでしょうか。

例:ある80代の戦争経験者の方がつぶやくようにこうおっしゃいました。「私たちは戦争でアメリカと戦って、勝つと信じて戦って、人がたくさん殺されて・・・私のお父さんも子供も殺されて・・・すごく悔しかったのにそれでも今また外国人が考えた正しいという考え方で生きていかないといけないの?・・・役割?自己実現?もうほっといてよ」

海外のの文化では分からない、日本には日本の文化があります。日本人には日本人の働き方や生き方があります。それが現在の日本を作り上げてきました。そうであるならば、私たちの手で80代~90代の皆さんの今後の生き方を探し、提案し、集団や作業活動を構築する必要があるのではないでしょうか。

これが、臨床社会集団モデルの志向的出発点です。

■■■ 臨床社会集団モデルの各論 ■■■

1.人、場所、時間(必須特性)の3つにアプローチを行う

2.人、場所、時間の知覚があるからこそアイデンティティが生まれる。

3.アイデンティティは集団が育む

4.成長したアイデンティティが小集団に影響する。

5.小集団が組織を作る

6.組織がコミュニティを構築する。

7.構築されたコミュニティはやがて社会へ繋がる

■■■ 臨床社会集団モデルの実技概念 ■■■

1.人、場所、時間を知覚、認知(必須特性)するために周期を統一化したプログラムを作る。

2.周期を統一化された必須特性は同じ周期で同じ刺激を入力されるため安心する。(我々の生活は何か特別なイベントがない限り、日常生活は安定し同じ毎日を繰り返す。毎日常に突飛な事は起こらず、同じ事の繰り返しである事が多い。しかしだからこそ精神的に安定し生きていけるとも言える)

3.実際に提供するアクティビティはなじみのあるもので、お金をかけず、簡単に出来るものが望ましい。歌(簡単に演奏できる楽器、ブルースハープ、ウクレレ、オカリナ)または絵(アイコピー絵画)、または身体活動(司会進行技術)等

4.アクティビティは後期高齢者世代がなじみのあるものとする。そのために青春時代に何が流行り何に行動を捧げたか調べ知る必要がある。(20代の若者が演歌を聴いて反応が小さいように、興味のない音楽をひたすら聞かされても心に響かない)

5.楽しい、おもしろいは人によって違う。また、嫌い、やりたくないという感情を聞き出すことも集団を提供する役割のひとつ。

■■■ 臨床社会集団モデルの実技各論 ■■■

1.歌(楽器演奏実技)ブルースハープ、オカリナ、ギターなどの演奏技術を身につける

2.身体活動導入技術・・・会のつくりかた、プログラムの作り方、上手な会の進行の仕方を学ぶ

3.芸術文化的活動技術・・・アイコピー(小さなイラストを大きな模造紙に拡大コピーする技術)したスケッチ画像をつくり、そこにちぎり絵やモザイク画をつくる技術の習得

■■■ 臨床社会集団モデルのセミナー ■■■

セミナー1・・・臨床社会集団モデルの理論原理編セミナー

セミナー2・・・臨床社会集団モデルの技術習得セミナー

 

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