Seminar6 伝統文化

 詩吟リハビリテーション

 講義概要

詩吟を媒介として、高齢者の身体、精神、言語リハビリと生きがいづくり

詩吟によって、腹式呼吸、腹式発声による力いっぱいの発声は腹横筋の働きが鍛錬され、発声による適度な筋収縮と、コミュニケーションや笑いにより副交感神経が働く。この結果、脳内のセロトニンの神経が活発化、精神の安定が図られる。

さらに、詩吟は有酸素運動のため胃腸の働きを活発化したり、ストレス、精神のうつ状態を解消して心身をリラックスさせ、リンパ球を活発化、各種ホルモンの分泌がよくなることから身体諸器官の機能が強化される、免疫力を強めるといった医学的な効用が説明されており、本セミナーの活動は、これらに大きく期待するところである。

詩吟リハビリテーションの効果

呼吸の神経支配は、吸気は交感神経、呼気は副交感神経のはたらきによるため、呼気を意識して強く長くすることによって、副交感神経優位となる事が報告されており、意識呼吸によって自律神経を制御することができる。歌をうたうとストレスが解消されて体によいということはこのためであるが、詩吟は1分間に6回の呼吸法で意識してゆっくりと呼吸を吐き出していく呼吸法である。

詩吟は高齢者には難しい体幹筋向上の効果が期待できる。

体幹の安定に働く筋肉には、
身体の内側の筋肉(インナーユニット)…「腹横筋」「横隔膜」「骨盤底筋群」「多裂筋」
身体の外側の筋肉(アウターユニット)…腹筋 (腹直筋・腹斜筋)背筋

体幹筋が弱いと腰痛が生じていたり、起き上がり動作が拙劣、立位姿勢不安定、バランス低下、嚥下機能低下等、そこから派生していろいろな症状が生じる。

体感筋を鍛えることは重要であり特にインナーユニットを鍛えるべきだが高齢者は難渋する。

詩吟は複式呼吸で速く吸ってゆっくりとはくため、体感筋が自然とトレーニングされる。

実際に90歳に近い高齢者でも詩吟や日本舞踊をやっていた方は体幹筋の強いヒトが多い。

詩吟コンサート

おなたのお家、病院、施設で詩吟コンサートを行います

歌い手が出張して詩吟コンサートを行います。
季節にちなんだ詩(うた)を5曲~6曲ご披露いたします。
詩吟経験者は一緒に歌うと楽しみが倍増するかもしれませんね。
レクリエーションや集団療法の一環として是非ご検討ください。

料金設定

詩吟リハビリテーション受講者は無料

新規のお申し込み 1回5000円