思いやりの心

私に、親はいません。

赤子のころ、
小さな籠の中に、

「育てられません」という手紙と共に、
あるお寺の前に捨てられていました。

それから私はお寺で育てられました。

物心つく頃、
見上げれば、いつも和尚様の笑顔があり
見下げれば、甘くておいしい甘茶がありました。

親代わりで、いつも「おっしゃん」と呼んでいました。

子どもなので念仏は唱えることはできませんが、
おっしゃんの隣で、
毎朝 仏様の前に座り、
このような言葉を 唱和するのです。

思いやりの心で

お花や 小鳥や ワンちゃんを

命あるものを かわいがりましょう。

小さい子や お年寄りや 友達を優しく

思いやる心が

み仏様の心です。


                「思いやりの心で」円福寺十九世ご住職様

不思議ですね。

幼少からもう何十年も経っているのに、
一度も忘れたことがありません。

声に出すと涙が流れることもあります。

私をずっと支えてくれた言葉だったので
宗教などと言う狭く、小賢しい枠を超えて、

共感していただける方へと思い
紹介いたしました。

厄災により、
傷ついたたくさんの心。
たくさんの命

今、全世界に必要なのは、

生命ある 全てへの 普遍性。

この 「思いやりの心」 ではないでしょうか。

              2020年5月29日 日本ユニリハ協会研究室記録
                             かたりて博士

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