第2回・・・うつ病についての最近の報告です!!
【社会的背景】・・・から見ていきましょう。
仕事などの強いストレスを受け精神疾患を発症
精神障害の労災認定件数(昨年度)
精神障害の労災認定・・・710人(1983年調査委開始以降最多)
40代・・・213人 20代・・・183人
この年代は就職氷河期世代にあたる。忘れられた世代・社会との接点やかかわりを奪われた世代と言われます。次の世代はSNSも増えたしみんなで肩をたたきあっていこうぜという社会になってきました。
生き方などが可視化され若い世代(20代、30代)と比較化がおこっている。年収、生活の内容の可視化と比較化がSNSなどを通じてされるようになり、生きる意欲を失う40代が多いとも言われています。

710人中116人が40代男性です。
また、昨今のビジネス界では、20代~30代を管理職に置くケースが増えてきています。下からは不平不満、承認欲求があり、上司からは管理能力を求められます。どうしたらいいかを聞きたくても雰囲気的に聞けないという職番環境に10数年さらされ40代でうつ病を発症するというケースも増えてきています。
さらにこの状態が続くとうつ病は進行し、病院へ受診するときは重度の状態で受診するので、社会復帰を難しくしています。
【発症の主な原因】
・上肢などからのパワハラ・・・147人
・悲惨な事故や災害体験・目撃・・・89人
・仕事内容や量の大きな変化・・・78人
・自殺・・・未遂も含めて67人(前年比12人減)
・ACE(adverse chidhood experiences)=小児の逆境体験
(アドバース チャイルドフッド エクスパーリエンス)ACEサバイバーなどの本も出ている。
虐待、ネグレクト、家族の問題などその後の人生で病気・貧困・独立など様々な困難に結びつくと指摘されています。
・アダルトチルドレン・・・幼少の頃の経験がきっかけに
病院へ連絡してもいっぱいで3か月待ち。電話に繋がらないこともあります。

【ここでうつ病を振り返りましょう・・・うつ病とは】
気分障害の一種で精神・身体ストレスなどで脳がうまく機能しない状態に陥る。
・精神症状・・・気分が落ち込む、何をしても楽しめない
・身体症状・・・不眠、食欲不振、疲れやすい
受診しても体調不良の原因が特定できず「うつ」を見逃してしまうこともあります(ステルスうつ)
また、予約していっぱいだとその時点で否定されたような気分になったり、疎外感を感じてしまう方もいます。心が折れる経験。

【うつ病の治療法】
・薬物療法がベース
・医師のアドバイスで休息・休職
・認知行動療法(悲観的・否定的思考の改善)
・作業療法
わかってくれたという気持ちがうつ病を改善させることに繋がります。このため心理学では傾聴という治療をまず最初に行いますし、作業療法のリハビリテーションの現場でも「その人のありのままを受け止める」という方法論で対応します。
自分のことを聴いてくれる、わかってくれるというそんざいを知らないまま生活し、いつの間にかうつ病を発症していたという患者さんも多いです。
だから私たちセラピストはまずしっかりその人の話を聴くようにしています。
【そのほかの改善方法】
コーピング・・・動機が激しくなった時に自分で両肩をたたいて安心させる
頓服の抗精神病薬

【勇気をもって】
・病院を受診する
・まだ動けるうちに病院にかかっておくという気持ちを持つ
・うつ病は恥ずかしいという気持ちを捨てましょう。
・うつ病は心の病気でありません。脳の病気です。脳の誤作動です。自分で何とかしようとせず、知人に助けてもらう、配偶者や恋人に癒してもらうという前に、しっかりと精神科のある病院やクリニックに行きましょう。
待ってますよ!!
【中年メンタル「うつトリガー」・・・こんな症状は気を付けて】
●加齢にともなう身体の変化
・体力の低下
・気力の衰え
・更年期障害
・生活習慣病
・ガンのリスク
●家庭環境の変化
・子供の成長・進学・受験
・転居・転勤
・親の介護
・死別・夫婦間の関係の変化
●職場環境の変化
・昇格・転勤
・部下の管理
・リストラ
・上司・同僚との関係悪化
・様々なハラスメント
【どうやって医療につなげるか・・・うつと周囲のサポート】
ケアし、ケアされるという社会になれば。
うつ病の発症する人は弱い人間だというレッテルを外してく、周囲が一丸となってうつ病患者を病院へ送り届け、また帰る場も考えていくことが重要です。

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