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🍽️ 朝食を抜くとどうなるの? ― 名古屋大学の研究から学ぶ「時間栄養学」のお話
皆さん、朝ごはんを抜くことってありますか?
「ダイエットのため」「忙しくて時間がない」など、理由はさまざまですが、
実は朝食を抜くことは、体にとって“かなり不自然なこと”なのです。
名古屋大学の小田裕昭准教授らの研究グループは、マウスを使った実験で
「朝食を抜くと体重が増えるのに、筋肉量は減ってしまう」
という驚くべき結果を示しました。
🧭 体内時計って、食事にもあるの?
私たちの体には「体内時計」と呼ばれるリズムがあります。
これは脳だけでなく、肝臓や筋肉、脂肪組織など、すべての臓器が自分なりの“時計”を持っているんです。
この時計が、エネルギー代謝やホルモン分泌、体温のリズムなどを調整しています。
ところが、朝食を抜くとこの時計が狂ってしまう。
とくに肝臓の「代謝リズム」や体温リズムを司る“肝臓時計”“体温時計”が乱れ、
体は「いつ栄養が入ってくるのか」わからなくなってしまうのです。
その結果、体は“飢餓状態”と“代謝異常”を行き来するようになり、
脂肪をため込みやすく、筋肉を分解しやすい方向へと働いてしまいます。
🧬 マウス実験でわかったこと
研究チームは、36匹のマウスを使って次のような比較実験をしました。
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🐭 朝食ありグループ:活動期(マウスにとっての朝)にすぐ餌を食べる
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🕓 朝食抜きグループ:4時間遅らせてから餌を食べる
この「4時間の差」は、人間でいえば「朝8時に食べる」か「正午に食べる」かの違いに相当します。
結果は明確でした。
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朝食を抜いたマウスは、体重が6%増加
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しかし、筋肉量は6%減少
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さらに、肝臓・脂肪・筋肉の時計遺伝子のリズムがずれていた
つまり、朝食を抜くと、臓器ごとの“体内時計”がバラバラになり、
代謝のリズムが崩れて、脂肪をため込みやすく、筋肉を失いやすい体質になってしまうというわけです。
⚖️ 「痩せるために朝食を抜く」は逆効果
この結果から導かれるのはとてもシンプルです。
「朝食を抜くと痩せる」は、大きな誤解です。
むしろ、朝食を抜くことで代謝が乱れ、
筋肉が減って脂肪が増える、という“サイレントな太り方”が進行してしまうのです。
さらにこの状態は、
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メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満・高血糖・高血圧など)
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ロコモティブシンドローム(運動器障害)
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サルコペニア(加齢による筋肉減少)
といった現代病のリスクを高める可能性があります。
🕰️ 食べる「内容」より「タイミング」
研究を主導した小田准教授はこう述べています。
「食事では“何を食べるか”に意識が向きがちですが、
同じものを食べても、“いつ食べるか”によって、体への影響はまったく違うのです。」
この考え方は「時間栄養学(Chrono-nutrition)」と呼ばれ、
食べるタイミングが健康や代謝にどれほど大きな影響を与えるかを研究する新しい分野です。
朝食をきちんと食べることは、
体の時計をリセットし、一日の代謝をスムーズに回すスイッチのようなもの。
“食べる時間”を整えるだけで、余分な脂肪をためず、筋肉を守る体質へと導くことができるのです。
🌅 ユニリハからのメッセージ
皆さん、朝食は「栄養」だけでなく「リズム」を食べる時間でもあります。
朝、光を浴びて、温かい食事をとる。
それだけで体の中の無数の時計たちが整い、代謝がリセットされるのです。
無理のない範囲で、まずは一口でもいい。
“朝食をとる習慣”を取り戻していきましょう。
健康的な体は、時間のリズムを味方につけた生活から生まれます。