アニメセラピー×エバンゲリオン
■ prologue
「エヴァンゲリオンは難しい」
「正直、よくわからなかった」
「観ると、なぜか心が重くなる」
もし、あなたがそう感じたことがあるなら——
それは作品のせいではありません。
エヴァンゲリオンは、
“楽しませるアニメ”ではなく、
心の奥をそのまま映し出すアニメだからです。
人は、
自分の中にある
不安・孤独・怒り・自己否定
と真正面から向き合わされると、
無意識に距離を取ろうとします。
エヴァが「しんどい」と感じるのは、
あなたの心が弱いからではありません。
むしろそれは、
心が正常に反応している証拠です。
アニメセラピーの視点で見ると、
エヴァンゲリオンは
✔ 傷ついた心の防衛反応
✔ 人との距離感の失敗
✔ 「生きたい」と「消えたい」の葛藤
を、驚くほど正確に描いています。
今日はこのエヴァンゲリオンを、
**「難解な哲学作品」ではなく、
「心の構造を可視化したセラピーアニメ」**として、
ユニリハの視点から読み解いていきましょう。
「逃げてもいい」は、心を壊さないための科学だった
「逃げちゃダメだ」
この言葉ほど、誤解され続けたアニメの名セリフはないかもしれません。
『新世紀エヴァンゲリオン』は、
ロボットアニメの皮をかぶった
“心が壊れる瞬間”と“それでも生きる方法”を描いた物語です。
アニメセラピーの視点で見ると、
エヴァは「心の不調を抱えた人のための教科書」に近い作品だと気づきます。
■ 1. アニメセラピーとは「心の代弁装置」
アニメセラピーとは、
キャラクターの感情を通して
自分では言葉にできなかった心の声を“外在化”する方法です。
エヴァの登場人物たちは、
・不安
・恐怖
・自己否定
・承認欲求
を、極端なまでに正直に表現します。
だからこそ、
「しんどい」「生きづらい」と感じている人ほど、
この作品に強く引き寄せられるのです。
■ 2. エヴァの世界=心の中そのもの
エヴァの世界観は、非常に“内的”です。
● 使徒とは何か?
アニメセラピー的に見ると、使徒は
外から襲ってくる敵ではありません。
👉 使徒=
抑圧された感情
未処理のトラウマ
向き合えなかった恐怖
つまり、
**自分の内側から生まれた「心の問題」**です。
■ 3. 脳科学で見るエヴァ
ここからユニリハらしく、脳科学の視点です。
● 碇シンジの脳内で起きていること
シンジは常に不安と恐怖に支配されています。
脳内では、
-
**扁桃体(恐怖・不安の司令塔)**が過活動
-
**前頭前野(理性・判断)**が機能低下
これは、
✔ 不安障害
✔ うつ状態
✔ トラウマ反応
と非常に近い脳の状態です。
● 「逃げちゃダメだ」は正解だったのか?
科学的に見ると、答えは NO。
感情が限界の状態で
無理に前に進もうとすると、
前頭前野はさらに機能を失い、
心は壊れていきます。
エヴァが描いたのは、
「逃げるな」ではなく「壊れる前に止まれ」
という警告だったのです。
■ 4. 人類補完計画=究極の回避行動
人類補完計画は、
すべての心を溶かし、
他人との境界を消す計画。
アニメセラピー的に見ると、これは
👉 究極の対人恐怖・孤独回避。
-
傷つきたくない
-
否定されたくない
-
ひとりになりたくない
その願いが行き着いた先が、
「みんな一つになれば傷つかない」という幻想です。
■ 5. ユニリハ視点:心は“戦わせる”ものではない
ユニリハではこう考えます。
👉 感情は抑えると病になる
👉 感情は戦わせると壊れる
👉 感情は“理解すると回復する”
エヴァは、
「強くなれ」「戦え」とは言っていません。
むしろ、
✔ 怖がっていい
✔ 逃げてもいい
✔ それでも戻ってきていい
という、
心の安全基地の重要性を描いた作品です。
■ 6. エヴァが教えてくれる本当のメッセージ
最後に、アニメセラピーとしての結論です。
-
生きづらさは、弱さではない
-
自己否定は、心の防衛反応
-
逃げることは「悪」ではない
-
人と関わるのが怖いのは、心が真面目だから
エヴァは、
「それでも生きていい」
というメッセージを、
不器用な形で、でも正直に伝えてくれます。
■ まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』は、
心が壊れる人の物語ではありません。
壊れそうな心が、
どうやって世界と再びつながろうとするか
を描いたアニメです。
アニメセラピーとして見ることで、
この作品は
「過去の名作」ではなく、
今を生きる人のための処方箋になります。
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