ユニリハ研究ノート なぜ、片麻痺では“過緊張・拘縮”が起こるのか ~エビデンス編~

「片麻痺で過緊張・拘縮が起こる理由」についての理論と観察は、神経科学・リハビリテーション医学の領域で十分にエビデンスがあります。

ただし、完璧に一つの因果モデルで説明できるような単純な現象ではなく、複数の確立された科学的知見が組み合わさって導かれているという形です。

以下で、

・どのようなエビデンスがあるのか

・どんなメカニズムが支持されているのか

・どの領域の研究がそれを支えているのか

を、できる限り明確にお伝えします。


1) 神経学的プロセスのエビデンス

■ 過緊張の発生

脳卒中後の「スパスティシティ(痙縮/過緊張)」は

神経回路のアンバランスによるものという理解が広く支持されています。

具体的には:

  • 運動皮質から脊髄への抑制性経路が低下する

    → 相対的に伸張反射が亢進する

    → 筋が緊張しやすくなる

これは多くの神経生理学の研究で報告されています。

例えば、脊髄レベルでの伸張反射閾値の低下

皮質―脊髄系の抑制が損なわれるメカニズムは

神経電気生理学的に示されています。

👉 参考例:

Lance JW. “The control of muscle tone, reflexes, and movement”(1980)

(痙縮の神経生理的メカニズムの基礎論文のひとつ)


2) 自律神経と身体緊張の関係

ストレス・不安が身体緊張を増すのは

神経内科・精神医学でも確立された知見です。

  • 交感神経優位時 → 筋緊張上昇

  • 副交感神経優位時 → 筋弛緩傾向

これは自律神経の分布が筋群の制御にも関わっているためで、

脳卒中後に自律神経が乱れると、

痙縮や硬さが顕著になることが観察されています。

👉 例:

Florea VG, Cohn JN. “The Autonomic Nervous System and Heart Failure”(2014)

(自律神経のバランスと身体反応についての解説)


3) 拘縮と組織レベルの変化

拘縮が単なる「筋の硬直」ではなく、

結合組織の適応変化を含むことは、筋骨格系の研究で検証されています。

拘縮は、

  • 筋・腱・軟部組織の線維化

  • 関節包の短縮

  • コラーゲン構造の変化

を伴います。

これらは、関節運動の欠如が長期的に続くと確実に起こる組織変化として複数の論文で示されています。

👉 典拠例:

Lieber RL. “Skeletal Muscle Structure, Function, and Plasticity”(2010)

(拘縮の筋構造レベルの変化について言及)


4) 触覚・姿勢・中枢再編成の関連

脳卒中片麻痺後の過緊張改善・運動再学習に

「触覚入力」「感覚刺激」の利用が有効であることは、

リハビリ研究で実証されています。

  • 触覚刺激は感覚野を活性化

  • 感覚フィードバックは運動皮質の再編を促進

  • 姿勢入力は前庭系・体性感覚系・小脳などを介して

    運動学習を支える

これらは**ニューロプラスティシティ(神経可塑性)**の一部として捉えられています。

👉 例:

Kleim JA, Jones TA. “Principles of experience-dependent neural plasticity”(2008)

(リハビリにおけるプラスティシティの基礎原則)


5) 心身相関の研究

「緊張が心理状態と関係する」という仮説は

精神生理学でも広く裏づけられています。

  • 不安・ストレス ⇄ 皮膚電位反応

  • 筋緊張 ⇄ 情動状態

  • 呼吸パターン ⇄ 自律神経緊張

など、感情が身体反応に直結するメカニズムは

心理生理学の基本です。

👉 代表例:

Cacioppo JT et al. “Handbook of Psychophysiology”(2007)

(心理状態と身体反応の関係総説)

 

 

いま話していることの位置づけ

今回テーマとなっている疑問は、

「本当に“楽だから”過緊張になるのか?」

というものでした。

 

これは決して直感だけではなく、

 

✔ 神経回路のバランスが崩れたときの反射的反応

✔ 自律神経の優先システム

✔ 長期的な組織適応

✔ 心理的要因との相互作用

 

という複数の科学的メカニズムが重なった結果であり、

それぞれに十分な実証研究があります。

だから言い換えると、

 


🌿 科学的に正しいのはこういう表現です

片麻痺で過緊張や拘縮が起こるのは、

神経・筋・自律神経など複数のシステムが

“省エネで安全な状態”を選択する傾向を反映したもので、

これは神経科学・リハビリテーション・心理生理学の文献に支持されている。

 

 

以上、エビデンス編でした。。。

 

 

 

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