プロローグ
宇宙には、私たちの常識を軽々と超える現象が存在する。
ブラックホール
超新星爆発
銀河の衝突
しかし、その中でも科学者たちを長年悩ませ続けてきた奇妙な現象がある。
それは
巨大な六角形の嵐。
しかもその場所は
地球ではなく、太陽系の巨大惑星の上空だ。
舞台は
環を持つ美しい惑星
Saturn(土星)
その北極には、
まるで誰かが定規で描いたかのような
完璧な六角形の嵐が存在している。
自然界が
ここまで幾何学的になることがあるのだろうか?
今日は
宇宙に存在する最も奇妙な気象現象の一つ
**「土星の六角形」**を追ってみよう。
それではタイトルコール!
世界の謎を追え
土星の北極に存在する
「巨大六角形」
― 宇宙が作る数学の嵐 ―
いってみましょう
土星の北極に存在する謎の構造
この奇妙な現象が最初に発見されたのは
1980年代。
太陽系探査機
Voyager 1 と
Voyager 2
が土星を通過したときだった。
探査機が撮影した写真の中に
科学者たちは奇妙なものを見つける。
それは
六角形の雲の構造。
当初、多くの研究者は
画像のノイズや錯覚ではないかと疑った。
しかしその後、
2004年に土星へ到達した
Cassini–Huygens 探査機が
この構造を詳細に観測する。
そして判明した。
これは錯覚ではない。
本当に存在する。
そのサイズは「地球より大きい」
この六角形は
想像を超えるスケールを持っている。
六角形の直径
約30,000 km
参考までに
地球の直径は
約 12,742 km
つまり
地球が2つ以上入る巨大構造。
惑星規模の嵐が
幾何学的な形を保ったまま
北極の周囲を回転しているのである。
これは嵐なのか?
実はこの六角形は
単なる嵐ではない。
正確には
巨大なジェット気流。
風速は
時速300 km以上。
この強烈な風が
北極を取り囲むように流れ
六角形の境界を形成している。
さらに驚くべきことに
この六角形の中心には
巨大な極渦(ポーラーボルテックス)
つまり
巨大ハリケーンの目
のような構造まで存在している。
なぜ六角形になるのか
ここが最大の謎だった。
普通の嵐は
円形
または不規則な形になる。
ところが土星では
六角形。
この理由は現在
流体力学によって説明されつつある。
ポイントは
定在波(Standing wave)
高速ジェット気流が
惑星の自転と相互作用することで
波が固定され
多角形の形を作る
と考えられている。
つまりこの六角形は
宇宙スケールの流体力学現象
なのである。
実験室でも六角形は作れる
面白いことに
この現象は地球でも再現されている。
回転する円形容器に液体を入れ
中心を回転させると
流体は次第に
三角形
四角形
五角形
六角形
といった形の渦を作る。
条件によっては
完全な六角形の流れ
が現れるのだ。
つまり土星で起きていることは
巨大な回転流体の実験
とも言える。
ただしスケールは
惑星サイズ。
さらに驚くべき事実
この六角形は
消えない。
発見されたのは
1981年。
そして現在まで
40年以上存在している。
普通の嵐なら
数日
数週間
で消える。
しかしこの構造は
数十年間安定している。
太陽系の中でも
これほど安定した巨大気象構造は
ほとんど存在しない。
宇宙は「混沌」と「数学」でできている
宇宙を見ていると
一つのことに気づく。
自然は
完全にランダムでもなく
完全に秩序でもない。
その中間にある。
カオスの中に
数学が潜んでいる。
土星の六角形は
その象徴のような存在だ。
巨大なガス惑星の上空で
風が吹き荒れ
嵐が渦を巻く。
しかしその結果として生まれた形は
完璧な六角形。
自然は時に
最も数学的な芸術を生み出す。
エピローグ
夜空に浮かぶ土星を見上げたとき
私たちは美しい輪を見る。
しかしその北極では
今この瞬間も
地球より大きな六角形の嵐
が回転している。
それはまるで
宇宙が描いた幾何学模様。
混沌の中に生まれる
数学の秩序。
宇宙はまだ
私たちの知らない謎に満ちている。
次の謎を追う準備はいいだろうか。
世界の謎を追え
このシリーズでは
宇宙
自然
科学
の中に潜む
「不思議な現象」を紹介していきます。
科学は
難しいものではありません。
それは
世界をもっと面白く見るためのレンズ。
次の謎も
一緒に追っていきましょう。
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