ポジショニングR.E.D.理論セミナー
ポジショニングR.E.D.実技体感セミナー
ポジショニングクッション制作工房
ポジショニングBL_UE理論セミナー
ポジショニングBL_UE実技体感セミナー
ポジショニングRED理論編セミナー
【ポジショニングR.E.D.】は、従来からある『居室ベッド環境でのポジショニング技術講座』ではありません。病院、施設内訓練室や在宅にてリハビリ時間30分~40分程度の短時間で行うポジショニングです。目的は、長期療法生活者の関節拘縮の改善、関節可動域制限の改善、呼吸循環機能の改善です。
8年前から研究が開始され、一般公開されてから一大センセーションを巻き起こした当アプローチ原理は、ニュートン力学をエビデンスに、作用-反作用の法則の反作用を極限まで小さくし、身体全身にかかる圧を3~10mmHgの微小反作用にするという原理です。
このような自然界の法則を一時的に利用して行う治療、ポジショニングR.E.D.。あなたの臨床に必ず貢献します。
研究から生まれた臨床アプローチ
近年、身体質量と重力を拮抗させた環境で行うポジショニングアプローチを行う事で、筋緊張が安定し、関節拘縮の変化と長時間持続する臨床研究が発表されました。
ニュートン物理学、第三法則、作用-反作用の法則の、反作用を限りなく小さくするという、微小重力相対性理論の仮説を実証した結果で、低反撥マットレスを数枚重ねてポジショニングを行うことで仮説の立証に成功しました。この環境をRehabilitation & Engineering Design -R.E.D.-とし、2010年より研究が開始されました。
身体にかかる重力が小さくなり、収縮の必然性がなくなる筋、腱は、柔軟性を取り戻し、神経や感覚入力と相互作用していきます。変化した身体状況は自律神経系の安定(副交感神経優位)や呼吸、循環へと波及し、過緊張、低緊張など異常筋緊張の安定に結びついていきます。
代表的な例として、長期療養生活を送る中で、長い年月をかけてもたらされた過緊張や関節拘縮の変化と循環器系の安定例は、これまでの臨床場面では見られなかった新しい発見と、今後の医療に大きく影響する事が示唆されました。
低反撥マットレスを身体質量の比重に合わせて積層する環境設定という単純性は、高い再現性と介入者要因に依存しない筋緊張制御となり、誰が介入しても同じ結果となります。このような現象、結果の蓄積により関節拘縮の概念をも、確実に変える力を持っています。
また、このような筋組織の変化と過緊張、低緊張など異常筋緊張の安定、重度の呼吸器疾患、心疾患患者の心拍数、呼吸数、血中酸素飽和度、血圧の安定は、ワッサーマンの歯車に代表される、筋、呼吸、循環の効率と、三者に対し、同時に介入し結果を出した背景が否めず、内部障害への新たなアプローチとしても期待されています。
この研究結果を数年にわたり、全国の著名学会に発表、共有し、2015年5月に理学療法の全国学会、6月には、作業療法の世界学会にも、2演題の演題採択がされています。
医療、医学に携わる日本全国、世界各国の査読者が認めた事実を皆さんと共有すると共に、研究に用いた物品ではなく、臨床現場にあるものだけで結果を残す具体的方法論や、明日からすぐに使え臨床に役立てるポジショニング技術や、在宅介護でのポジショニングの応用をご提案します。
講義内容
【プログラム】
■研究及び臨床実績と理論編
重力をコントロールしたポジショニングを行うことで、異常筋緊張に変化が起こり、姿勢、動作、ADLに影響した研究結果と具体的な症例を共にご紹介します。
●長期療養生活者の筋緊張の緩和と関節拘縮の変化
●慢性閉塞性肺疾患患者の身体機能変化とバイタルの安定
●起居動作全介助の状態から短期間で移動、移乗、ADLを獲得した症例群
●理論の説明と応用および質疑応答
研究の実績
【R.E.D.環境 及び 微小重力相対性理論研究を報告、発表した学術大会】
■2012年
●第47回 日本作業療法学会 学術大会 6/15 宮崎
●第27回 日本リハビリテーション工学学会 学術大会 8/23 福岡
●Assistive Technology & Augmentative Communication Conference
2012 in Kyoto 8/2 京都
●第13回 東京臨床理学療法研究会 学術大会 8/28 千葉
●第9 回 東京都作業療法学会 学術大会 11/14 東京
●第61回 理学療法科学学会 学術大会 12/8 山梨
●Assistive Technology & Augmentative Communication Conference
2012 in Tokyo 12/23 東京
■2013年
●第63回 理学療法科学学会 学術大会 4/21 東京
●第19回 日本緩和医療学会 学術大会 6/21 横浜
●第64回 理学療法科学学会 学術大会 6/22 東京
●第48回 日本作業療法学会 学術大会 6/29 横浜
●第28回 日本リハビリテーション工学学会 学術大会 8/23 岩手
●第19回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 学術大会 9/22 岡山
●第10回 東京都作業療法学会 学術大会 10/2 東京
●第4 回 東京都理学療法士協会 南西多摩ブロック 学術大会 11/9 東京
●第67回 理学療法科学学会 学術大会 11/17 栃木
●Assistive Technology & Augmentative Communication onference2013
in Kyoto 12/21 京都
■2014
●第49回 日本理学療法学会 学術大会 5/31 横浜
演題名:内部障害に対する微小重力環境のポジショニングが呼吸困難感とバイタルサインに与えた影響
●第16回 世界作業療法士連盟学会 学術大会 6/18 横浜
演題1:低反撥マットレスによるポジショニングアプローチが座位訓練に与える科学的再現性
演題2:作業療法による緩和医療 リハビリテーションと工学技術設計Rehabilitation&Engineering Design R.E.D.
■2015
●第3回 慢性期リハビリテーション学会 3/15 神奈川
●第49回 日本作業療法学会 6/20 神戸
学会会場でよくある質問
【学会会場でよくある質問】
Q1 病室のベッドで使うのですか?
A:
訓練室で使います。訓練で用いるのみで、病室のベッドでは使いません。
Q2どのくらいの時間、ポジショニングをするんですか。
A:
30分から40分です。訓練終了後は病室のベッドに戻ります。ずっと微小重力状態にしていても意味がなく、正常重力状態に戻すことで、初めてポジショニングの効果が出ます。
Q3 筋緊張が安定し、関節拘縮や可動域に変化が起こることはわかりました。その状態はどのくらい持続するのでしょうか。
A:
疾患や発症からどのくらい経過したかによりますが、変化した筋緊張は必ず持続します。脳血管障害で1日~2日です。その後、日常生活や訓練で再び筋緊張が亢進します。亢進してきたらその都度R.E.D.が介入し、筋緊張制御を行います。次第に介入の頻度が少なくなり安定した筋緊張の状態になっていきます。これを段階的筋緊張制御と呼んでいます。
整形外科疾患や廃用症候群はもっと長く、3日~4日、最も長い方で2週間という人もいました。長期療養生活が長いほど、一度に緩む範囲や持続時間が長いです。
Q4 ADLに変化は起こるのでしょうか。
A:
たくさんの症例で見られています。特に維持期病棟からのADL獲得事例は、アプローチの信頼性や信憑性を支える実績となっています。具体的な数値としては、基礎研究27名に介入しADL獲得者は3名いました。
Q5 R.E.D.環境上で行う訓練の内容を教えてください。
A:
ポジショニング、関節可動域訓練やストレッチ、モビライゼーションです。現在臨床で行われている訓練プログラムで、特別な事はしていません。R.E.D.環境から通常の重力環境に戻すことが大切です。このため介入後のプログラムは、端座位や立位訓練、歩行、車椅子シーティングで姿勢が学習されます。
Q6 エアマットで同じ結果にはならないのでしょうか。
A:
エアマットとR.E.D.の耐圧特性を圧センサーシートでコンピューター解析したところ、頸部から腰椎までの脊椎周囲の圧特性に大きな違いがありました。エアマットで11~24mmHg、R.E.D.は4~11mmHgです。
R.E.D.は特に脊柱周囲の圧が広範囲で小さくなるので、赤筋繊維の血流の変化や抗力筋が最も効率よく働いていると考えます。
ポジショニングR.E.D.セミナー 実技体感編
ポジショニングR.E.D.の理論を学んだ後は、実際に体感してみましょう。
微小反作用という体感への圧が数mmHgの世界は、あなたの身体にどのような変化をもたらすでしょうか。
ユニリハの原理を振り返る
ユニリハの原理は・・・
p×s=mg
重力と身体質量が拮抗する事でおこる身体特性を利用し、治療に生かしていく原理です。
【詳しくはこちらで復習しましょう。】
本セミナーは、この世界を体感しよう!!というセミナーです。
あなた自身の身体が重力と拮抗し、反作用や床反力が限りなく【ゼロ】に近付く世界です。
どんな感覚だと思いますか?
からだの中で、どんな変化が起こるか想像できるでしょうか。
・・・ここでは、あまり多くを語る必要はないようですね。
体感しに来てください
※注意※
本セミナーの受講は理論編の受講後にお願いいたします。
ポジショニングクッション製作工房
つくるからはじめる
居室ベッド環境や在宅ベットの環境に、ポジショニングのクッションは足りていますでしょうか。拘縮予防や褥瘡予防にクッションは必要だとわかっていていも、そこに予算をつぎ込んだり、必要性を訴える事はなかなかできる事ではありません。
そこにないのなら、つくってしまった方が一番手っ取り早くないですか?・・・が、このセミナーの目的です。
つくるからやすい
クッションはお店で買うのではなく、仕入れます。
ここに 厚み30×500×600(mm)のクッションがあったとします。
お店で買う → まず普通のお店では売っていません。市場にはないのが現実です。試しに探してい見てください
インターネットで買う → 金額は市場平均で12000~30000円と高く、金額設定もばらばらでかなりの開きが出てしまいます。
仕入れる → 800円
当協会の独自ルート仕入れを利用すると、厚み30×500×600(mm)のクッションは800円で用意する事が出来ます。この金額であれば、患者さんに負担していただくことに抵抗は少ないのではないでしょうか。
このようなクッション仕入れの独自ルートをつくり、実際にセミナーで使いながらクッションを製作していきます。
セミナーでいっぱいつくって持って帰る
使用する道具、工房に置いてあるクッションはすべて使いたい放題です。好きなだけつくって、たくさん持って帰って、患者さんにプレゼントしてあげてください。
ポジショニング BL_UE セミナー 理論編
認知科学から関節拘縮を改善していくアプローチです
■2011年6月ポジショニングR.E.D.発表から4年の沈黙を破って堂々完成。
■身体全体へ支持と固定を入力し、重力と抗反撥に拮抗させるポジショニングBL_UE。
■その効果は、認知科学、脳神経科学の各理論を具現化する結果を導いていた。
発祥はR.E.D.研究から
低反撥マットレスを数枚重ねてポジショニングを行うことで、身体質量と重力が拮抗し筋緊張が安定し、関節拘縮の変化と長時間持続する臨床研究が発表されました。ニュートン物理学、第三法則、作用-反作用の法則の、反作用を限りなく小さくするという、微小重力相対性理論の仮説を実証した結果でこの環境をRehabilitation & Engineering Design -R.E.D.-とし、2010年より研究が開始されました。
同環境は低反撥マットレスの沈み込み特性が身体全体を包み込み、微小重力でありながら感覚入力ができる特性があります。これが維持期、慢性期の関節拘縮を改善させる要因と考えられ研究が進んでいます。
この研究とは正反対に、身体を包み込む感覚入力をビーズクッションで型を採り全身を固定するような環境にすると、同様の筋緊張の改善と高次脳機能への変化が確認されました。
この結果は、認知科学分野、脳神経科学分野の理論を実証する結果につながります。
今回はこの現象をご紹介し、仮説を究明します。
【論文の原文より抜粋】
R.E.D.環境を参考にビーズクッション型採型機を用いてポジショニングを行ったところ、R.E.D.現象より早い過緊張の改善が観察された。(症例30名。MAS介入前:平均4、介入後:平均2、変化に要した時間:1分未満17名、5分未満7名、15分未満4名)
ビーズクッション型採型機はビーズ内の空気をポンプで抜く事で身体全体の型を取り、身体輪郭を浮かび上がらせる。型を取るためR.E.D.環境とは反対に表面は硬くなるが身体輪郭のすべてに密着した固定状態となる。これが、麻痺側や感覚鈍磨の活動電位を賦活させ、身体定位に結び付いていると考察した。このようなR.E.D.の特性である感覚入力訓練のみを抽出して行った研究であるため研究名称をR.E.D. –sensoryとした。
【高反撥ビーズクッションポジショニングの考察】
身体背面、身体輪郭に対して、硬い面上で触れる感覚入力は『身体を固定』し、身体定位と麻痺側の認知を促し、筋緊張の安定を経て左側空間への認知に移行したと考える。この現象の理解として一般的な臨床を考えると、片麻痺患者の臨床では、屈筋側の過緊張を呈した場合、活動電位が高まり屈曲方向の運動が優位となる。しかし、R.E.D. –sensory環境により、麻痺側背部や肩甲骨周囲、腰部の広範な感覚入力と支持性が拮抗筋の支持と拮抗筋側の活動電位に影響し、伸張反射等脊髄反射やα‐γ連関に影響した。更に感覚と支持性の安定は、身体の筋組織全体に無数に存在する筋紡錘と表在感覚や運動覚、位置覚と連動を始め、脳(運動前野)の本来の役割をγ系を介して遠心性に指令を出し高次脳機能に必要な身体生起に影響したと考える。
プログラム
■研究及び臨床実績と理論編
重力をコントロールし低反撥ではなく高反撥で強い感覚入力を行う。このポジショニングを行うことで、異常筋緊張に変化が起こり、姿勢、動作、ADLに影響した研究結果と具体的な症例と共にご紹介します。
● 長期療養生活者の筋緊張の緩和と関節拘縮の変化
● 慢性閉塞性肺疾患患者の身体機能変化とバイタルの安定
● 理論の説明
● 応用および質疑応答
受講者の声 特許申請
■2015
●第49回 日本作業療法学会 6/20 神戸
【学会会場でよくある質問】
Q1 病室のベッドで使うのですか?
A:
訓練室で使います。訓練で用いるのみで、病室のベッドでは使いません。
Q2どのくらいの時間、ポジショニングをするんですか。
A:
30分です。訓練終了後は病室のベッドに戻ります。
Q3 筋緊張が安定し、関節拘縮や可動域に変化が起こることはわかりました。その状態はどのくらい持続するのでしょうか。
A:
疾患や発症からどのくらい経過したかによりますが、変化した筋緊張は必ず持続します。脳血管障害で1日~2日です。その後、日常生活や訓練で再び筋緊張が亢進します。亢進してきたらその都度R.E.D.が介入し、筋緊張制御を行います。次第に介入の頻度が少なくなり安定した筋緊張の状態になっていきます。これを段階的筋緊張制御と呼んでいます。
整形外科疾患や廃用症候群はもっと長く、3日~4日、最も長い方で2週間という人もいました。長期療養生活が長いほど、一度に緩む範囲や持続時間が長いです。
Q4 ADLに変化は起こるのでしょうか。
A:
たくさんの症例で見られています。特に維持期病棟からのADL獲得事例は、アプローチの信頼性や信憑性を支える実績になっています。具体的な数値としては、基礎研究27名に介入しADL獲得者は3名いました。
Q5 ポジショニングBL_UE環境上で行う訓練の内容を教えてください。
A:
ポジショニング、関節可動域訓練やストレッチ、モビライゼーションです。現在臨床で行われている訓練プログラムで、特に特別な事はしていません。
Q6 抗反撥とありますが、圧特性はどうなりますか。
A:
耐圧特性を圧センサーシートでコンピューター解析したところ、頸部から腰椎までの脊椎周囲の圧特性4~11mmHgです。
抗反撥の状態にしてもR.E.D.同様に数mmHgの負荷という結果でした。これが、何を意味するのか解析を急いでいます。
———————————————————————————
【特許申請】ポジショニングBL_UE環境についての特許
■出願番号
●特許出願2012-142446
■発明の名称
●ビーズクッションによるリハビリテーション
———————————————————————————
ポジショニングBL_UEセミナー 実技体感編
認知科学から関節拘縮を改善していくアプローチです
あなたは、全身を固められた経験がありますか。
頭から足先まで、身体全体に密着し、支持、固定された環境。この環境を経験することで、感覚入力は無意識的で、潜在的に行われている神秘に気がつくことでしょう。
全身は密着している環境であるのに、身体にかかる圧は数mmHg。
この世界は頭で理解するのではなく、体感からしか学べません。
本セミナーは、その実技体感編です。理論編での知識を実体験から身につける勉強会です。
【BL_UEとは】
重力に対して同程度の固定と支持を行い、医療に生かしていくという意味から、
Behandlung gibt Leben_Unterstützung und Erdanziehung と命名。
頭文字から、BL_UE。
注意:
■本セミナーは理論編から続く体感編です。
■本セミナーの受講には理論編の受講が必須となります。
R.E.D.研究から派生したポジショニングアプローチ
低反撥マットレスを数枚重ねてポジショニングを行うことで、身体質量と重力が拮抗して筋緊張が安定し、関節拘縮の変化と長時間持続する臨床研究が発表されました。ニュートン物理学、第三法則、作用-反作用の法則の、反作用を限りなく小さくするという微小重力相対性理論の仮説を実証した結果で、この環境をRehabilitation & Engineering Design -R.E.D.-とし、2010年より研究が開始されました。
同環境は低反撥マットレスの沈み込み特性が身体全体を包み込み、微小重力でありながら感覚入力ができる特性があります。これが維持期、慢性期の関節拘縮を改善させる要因と考えられ研究が進んでいます。
この研究過程において、身体を包み込む感覚入力をビーズクッションで型を採るような形で全身を固定するような環境にすると、同様の筋緊張の改善と高次脳機能への変化が確認されました。
この結果は、認知科学分野、脳神経科学分野の理論を実証する結果につながります。
今回はこの現象をご紹介し、仮説を究明し臨床に貢献できたらと考えます。
【論文の原文より抜粋】
R.E.D.環境を参考にビーズクッション型採型機を用いてポジショニングをおこなったところ、R.E.D.現象より早い過緊張の改善が観察された。(症例30名。MAS介入前:平均4、介入後:平均2、変化に要した時間:1分未満17名、5分未満7名、15分未満4名)
ビーズクッション型採型機はビーズ内の空気をポンプで抜く事で身体全体の型を取り、身体輪郭を浮かび上がらせる。型を取るためR.E.D.環境とは反対に表面は硬くなるが身体輪郭のすべてに密着した固定状態となる。これが、麻痺側や感覚鈍磨の活動電位を賦活させ、身体定位に結び付いていると考察した。このようなR.E.D.の特性である感覚入力訓練のみを抽出して行った研究であるため研究名称をR.E.D. –sensoryとした。
【高反撥ビーズクッションポジショニングの考察】
身体背面、身体輪郭に対して、硬い面上で触れる感覚入力は『身体を固定』し、身体定位と麻痺側の認知を促し、筋緊張の安定を経て左側空間への認知に移行したと考える。この現象の理解として一般的な臨床を考えると、片麻痺患者の臨床では、屈筋側の過緊張を呈した場合、活動電位が高まり屈曲方向の運動が優位となる。しかし、R.E.D. –sensory環境により、麻痺側背部や肩甲骨周囲、腰部の広範な感覚入力と支持性が拮抗筋の支持と拮抗筋側の活動電位に影響し、伸張反射等脊髄反射やα‐γ連関に影響した。更に感覚と支持性の安定は、身体の筋組織全体に無数に存在する筋紡錘と表在感覚や運動覚、位置覚と連動を始め、脳(運動前野)の本来の役割をγ系を介して遠心性に指令を出し高次脳機能に必要な身体生起に影響したと考える。
プログラム
■理論編のまとめと復習
● 研究結果と理論のまとめ
● 症例紹介とディスカッション
■実演・体感編
●完全支持固定された環境での実体験
●応用および質疑応答
学会発表
■2015
●第49回 日本作業療法学会 6/20 神戸
学会会場でよくある質問
Q1 病室のベッドで使うのですか?
A:
訓練室で使います。訓練で用いるのみで、病室のベッドでは使いません。
Q2どのくらいの時間、ポジショニングをするんですか。
A:
30分です。訓練終了後は病室のベッドに戻ります。
Q3 筋緊張が安定し、関節拘縮や可動域に変化が起こることはわかりました。その状態はどのくらい持続するのでしょうか。
A:
疾患や発症からどのくらい経過したかによりますが、変化した筋緊張は必ず持続します。脳血管障害で1日~2日です。その後、日常生活や訓練で再び筋緊張が亢進します。亢進してきたらその都度R.E.D.が介入し、筋緊張制御を行います。次第に介入の頻度が少なくなり安定した筋緊張の状態になっていきます。これを段階的筋緊張制御と呼んでいます。
整形外科疾患や廃用症候群はもっと長く、3日~4日、最も長い方で2週間という人もいました。長期療養生活が長いほど、一度に緩む範囲や持続時間が長いです。
Q4 ADLに変化は起こるのでしょうか。
A:
たくさんの症例で見られています。特に維持期病棟からのADL獲得事例は、アプローチの信頼性や信憑性を支える実績になっています。具体的な数値としては、基礎研究27名に介入しADL獲得者は3名いました。
Q5 ポジショニングBL_UE環境上で行う訓練の内容を教えてください。
A:
ポジショニング、関節可動域訓練やストレッチ、モビライゼーションです。現在臨床で行われている訓練プログラムで、特に特別な事はしていません。
Q6 抗反撥とありますが、圧特性はどうなりますか。
A:
耐圧特性を圧センサーシートでコンピューター解析したところ、頸部から腰椎までの脊椎周囲の圧特性4~11mmHgです。
抗反撥の状態にしてもR.E.D.同様に数mmHgの負荷という結果でした。これが、何を意味するのか解析を急いでいます。
【特許申請】
———————————————————————————
ポジショニングBL_UE環境についての特許
■出願番号
●特許出願2012-142446
■発明の名称
●ビーズクッションによるリハビリテーション
———————————————————————————