Seminar4 エンジニアリング

研究4は、エンジニアリング系のセミナーを開催しています。

■■■ 車椅子メンテナンスセミナー  ■■■

■■■ 車椅子の設計採寸と選定セミナー  ■■■

■■■ 車椅子住環境マネジメントセミナー  ■■■

■■■ 作業と姿勢と人間工学  ■■■

■■■ 車椅子フィッティングセミナー ■■■

 車椅子メンテナンスセミナー

車椅子メンテナンスセミナーでは

車椅子の整備不良による転倒、転落、ケガなどを予防するリスクマネジメント方法をご提案しています。

車椅子の構造や操作方法、整備のポイントを詳細な資料と必要工具をお付けして説明します。

メンテナンスセット

メンテナンスセット

 こんなかたに是非参加していただきたい!

「車椅子の調整は知っているようで、触ってみると意外と複雑。」

「機械やものづくりは苦手。だけどやっておかないと移乗のときに危なくて。」

「ブレーキが効かない!けど臨床が忙しいから業者さんを呼ぼう。」

等、車椅子メンテナンスを他人任せにしていませんか。だけど今日から大丈夫。

実はとても簡単なんですよ。車椅子のメンテナンスを実演しながら伝授します。強い味方、車椅子調整専用工具セットと技術で、明日からは業者さんを呼ばなくても大丈夫ですよ。

  車椅子のメンテナンスを怠る事で   

●ブレーキが効かず、後方へ転倒したり、

●車椅子上から滑落する事故



   臨床の課題を解決   

●そのような問題を解消するため、的確で効率のよいメンテナンス方法と調整のポイントをわかりやすく簡単にご説明します。

●しかも、明日からその技術をすぐに生かしていただくために車椅子の調整に必要な最低限の工具をセットにしてプレゼントします。

●講師は、長年車椅子メーカーで修業し工学系資格を有した作業療法士が伝授します。工学技術とリハビリテーション医学の目線からメンテナンスの重要性と技術を、実際にできるようになるまで、丁寧にお教えします。

みんなで考えるから、楽しい!!

みんなで考えるから、楽しい!!

 

車椅子の設計採寸と選定セミナー

   セミナーの講義概要    

車椅子の採寸や車椅子適合、選定のための身体採寸方法がわかっていれば、業者ではなくセラピストの目線から車椅子を選定できます。その瞬間、タイヤの付いたただの椅子は、治療技術や治療器具となるでしょう。

外科医が自分のメスを業者に作らせ発注するように、車椅子もセラピストが自分で採寸し選定できれば、車椅子という治療器具を通じて、在宅でもリハビリの治療効果が持続することになります。

工学技術を身につけて、臨床に生かしていこう!!という勉強会です。

 

 そうは言ってもなぁ  

「そうは言っても・・・難しいだろう」

「そのときは習得できても、すぐに忘れてしまいそう」

「臨床で忙しくてそこまでは…」

と考える方もいるでしょう。

でも、ポイントを絞れば、とても簡単で短時間に出来てしまいます。

しかも、セミナーでの技術、知識が消えないように、プロでも使う車椅子身体採寸ツールセットをプレゼントます

設計採寸セットプレゼントです

付属の設計採寸セットです

  プログラム  

● 車椅子の構造やメカニズムを徹底的にお見せします。動画やイラスト、DVDを用いて、わかりやすく注釈を講師が説明しながら行います。

● 車椅子の測り方。車椅子に座るための身体寸法の測り方。

● 処方箋の書き方。図面の書き方。

● 車椅子の適合。車椅子の選定。(症例を交えて実践的にやりましょう)

● 質疑応答(できるようになるまでやってみましょう)

   講義のポイント    

■車椅子を治療器具に変える

「車椅子の寸法を測ったり、選定は業者さんがするもの。」「車椅子は業者さんに任せておけば大丈夫。」「シーティングは業者さんのほうが知ってるから」・・・確かに一理あるかもしれません。しかし、セラピストがこの業務を行うことで、リハビリテーション医学が車椅子を治療的視点から処方することになります。この瞬間、車椅子という単なる工学技術からセラピストが処方する治療器具となります。

■車椅子や身体採寸ができるから、オーダーメイドの車椅子がわかる。オーダーメイドのイメージがあるからシーティングは自然に習得できる。

採寸ができ、オーダーメイドの知識があれば、街を往く、廊下を往く車椅子姿勢を見ただけで適合が正しいかどうかがわかります。それは、製図知識という全世界的エビデンスに裏付けられたものです。製図という世界的共通言語からもたらされた技術であり評価となります。このため、車椅子選定は、より安易で簡単な業務になっていきます。さらに、シーティング技術、概念も自然に身体に身に付くようになっていくでしょう。
医学を学んだセラピストが、本当にゼロからシーティング技術を学ばなくてはいけないのでしょうか。座る技術を徹底的に教え込まれた我々は、工学というきっかけを知るだけで、車椅子やシーティングをはじめ、たくさんの存在を治療手段に変えることができるはずです。座位指示書rakuten

■車椅子の採寸、そのための身体採寸はとても簡単です。そのデータを図面に起こすことも、ポイントを絞れば誰にでもできる事なんです。

たとえば、「横方向の採寸はパイプの内内(パイプ間の内側同士の寸法を測る)」「縦方向は上上(地面からパイプの上までの寸法を測る)」という採寸のルールがあります。こういったルールやポイントを絞って説明しますので、誰でも簡単に採寸ができます。

■セミナーの技術は決して忘れない。プロも使うツールが、これからもずっとあなたの傍にいるから。

採寸、製図、選定の技術方法は、セミナーで誰にでも簡単に学べます。しかし、そのままにしておけば、いつか風化して忘れることもあるかもしれません。
そのような問題を解消するため、また明日からその技術をすぐに生かしていただくために、車椅子の採寸に必要なプロも使う最低限のツールをセットにしてプレゼントします。

■講師は、長年車椅子メーカーで修業し工学系資格を有した作業療法士です。工学技術とリハビリテーション医学の目線から採寸、適合、選定を実際にできるようになるまで、丁寧にお教えします。

■セミナーでの知識や技術、採寸に用いるパートナーというツールが、いつまでもあなたの臨床のお手伝いをします。工学を味方につけて、リハビリの臨床経験を車椅子処方の治療手段に変えていきましょう。

意外とかんたんだね!

意外とかんたんだね!

 

 車椅子住環境
   リスクマネジメントセミナー

車椅子を住環境として位置付ける 

車椅子を移動手段や生活の道具として考えるのではなく、『 住環境 』として位置付けています。

このような位置づけにより、車椅子は生活の一部であるという気づきが生まれリスクの大きな軽減に繋がります。

また、車椅子メンテナンスセミナーでは語られることのなかった、リスクを怠る事での問題点や患者への不利益。その不利益は訴訟などの問題へ波及する重要な課題です。

このような問題に対して、臨床での現実的な解決策をご提案しているのが本セミナーです。

manejiment1

 講師は車椅子製造メーカーに在籍していた技術者&作業療法士 

だから全国の車椅子リスク事情に精通し、かつ現実的な解決策を持つ人物です。

「車椅子の整備不良からアクシデントが発生してしまった」
「車椅子管理はどうしたらいいのか・・・」
「どこをどう調整すればいいんだ?」
「リスクへの職員の意識が薄い」
「業者に頼みたくても見積をとったらとんでもない金額に!?」

などなど、このような問題が職場に溢れていませんか。
しかし、あなたの運営する施設、みなさんの働く病院だけではありません。全国的に、しかも慢性的に問題となっています。

当セミナーの講師は、車椅子メーカーの技術者として全国を飛び回り、問題と向き合い、解決してきた工学のスペシャリストです。しかも皆さんと同じ、医学の目線からリスク管理を考え、解決策を研究しました。そのノウハウをたくさんの皆さんと共有し、患者様の明日の安全な生活に生かしてみませんか。

manejiment2

 【講義スケジュール】 車椅子住環境リスクマネジメント 

■ 整備不良、点検不備による全国的な事故とリスク
■ リスクマネジメントの過去の研究は何をしてきたのか
■ 研究から見えてきた問題点
■ 現場で見てきた問題点
■ 問題点の解決とマネジメント ~まずは職員の意識変革が大切~
■ 実際の整備はこれをやろう
■ 実際の管理はこれをやろう
■ 整備と管理、持続ができてマネジメント

manejiment3

講義のポイント 

リスクの把握 ⇒ 技術の習得(整備、点検技術)⇒ 車椅子の管理と継続 ⇒ このすべてがマネジメント

リスクの因子が出せない様では、問題は見つけられず、当然意識も上がらず、解決ができないという図式になってしまいます。そこで、始めにみなさんとリスクを確認共有し、リスク因子を定義します。この定義から必要な技術、知識を説明し、姿勢管理や姿勢保持、シーティング、フィッティング、褥瘡にまで関係する事を確認しましょう。

定義と技術が習得されれば、そのあとは同じ水準で行えるようにする「管理」と、誰もが再現性ある行動ができるようにする「持続」を考えます。

より具体的な行動レベルにまで落とし込むので、「本当にできるのか」という不安がよぎるかもしれません。そのために全国の病院や施設はどうやっているのか、どのようにリスクマネジメントを行い、問題を解決しているのかを提示します。

リスクという大きなカテゴリーを焦点化し、具体的行動レベルへと導くリスクマネジメントセミナー。全ての利用者の健康と安全、あなたのお仕事へ尽力します。

manejiment4

 受講者の声 

「悩んでいたのは自分だけではなかったと安心しました。明日からすぐに使えそうです。ありがとうございました。」 ~理学療法士 経験年数12年~

「具体的な方法論が学べてとても勉強になりました。」 ~介護福祉士 経験年数15年~

「実際の整備箇所は教えてくれる人によってバラバラだったので、今日統一することができてすっきりしました。」 ~作業療法士 経験年数4年~

「業者さんにお願いするとお金がかかり悩んでいましたが、自分達でもやれるという自信が出てきました。明日から現場に提案していきます。」 ~医療事務・医事課 経験年数32年~

「勉強になりましたが、もう少しシーティングやフィッティングの内容も多くしていただけるとありがたいです。実際の製造現場の力をもっと学びたいです」 ~医師 経験年数23年~

「管理者で指導する立場ですが、まずは職員の意識改革が大切でありそこからはじまる事を知りました。非常に論理的でわかりやすく具体性に富んだ講義でした。参加して本当によかったです。」 ~ 施設経営者 ~

~平成26年4月~平成27年10月の車椅子メンテナンスセミナーのアンケートより抜粋~

作業と姿勢と人間工学


 作業と姿勢と人間工学  基礎編のセミナー 

ポジショニング、シーティング、フィッティングは人間工学から生まれました。まずは、基本となる工学エビデンスを学びませんか。

基礎編の聴講後、身の回りの椅子や机、テーブルは治療機器に見えてくるかもしれません

当協会は、リハビリテーション医学を中心に、エンジニアリング、人間工学、物理学を癒合させた治療アプローチを行う研究グループです。
その治療要素のひとつである人間工学とは、アメリカで生まれ、ものをヒトの生活様式に合わせてデザインする技術であり、その発祥は、戦後日本の小学児童が使う椅子と机の高さ平均を算出し整備するという、教育場面の姿勢制御がはじまりでした。画像シート類

更に昭和39年開通の新幹線シートの開発、昭和44年のジャンボジェット機シート開発、建築工学のインテリアで利用されるキッチン、椅子、テーブルの幅や高さ、通勤電車内の設計、工場内作業椅子、作業台の高さ等、幅広い分野で活用されてきました。
人間工学のこのような開発には、日本人成人男女の身長体重から、手や足の長さ、身体重心等の平均を徹底的に調査し、身体機能面のエビデンスを人間の精神や心理と行動特性に照らし合わせ、デザインされてきたものです。
我々が日々向き合っている症例は、生誕からものに触れ、遊び、作業を介し、あたりまえのように道具を活用しながら、今現在、福祉や医療の世界で生活しています。この方々に福祉や医療を提供したり、再び社会生活に帰るための介入を行うのであれば、世界共通言語である人間工学を我々医療従事者が知っておく事は重要な要素なのかもしれません。
そこで今回は、作業と社会活動に伴う姿勢制御をどのように捉え、ユニバーサルデザインを確立してきたのか、更に私たちが日々の日常で何気なく使っているインテリアや作業椅子、作業台に隠されたルーツ、原理を解き明かすことで、介護、介助の医療現場やリハビリテーションの臨床に生かしていく技術、方法論と心理精神活動に影響する事実をご紹介します。
『作業と姿勢と人間工学』何気なく使っている道具は、聴講後、治療機器に見えてくるかもしれません。

■基礎編のポイント

①とっても身近な人間工学
インテリアと人間工学
②作業と姿勢、姿勢と疲労の関係性 そこから見えてくる「身体技法」
日本文化における椅子と身体
西洋文化における椅子と身体
暮らしの中の身体と道具
③工学からみた人間の感覚
触って、嗅いで、聞いて、視て感じると言う事
④工学からみた人体の仕組みと動作
にぎる、ひねる、押す、開ける、踏む等あらゆる動作を斬る
⑤心理と行動 ~他人に侵入されたくない領域~
電車のシートが3-1-3になった面白い理由
⑥人間工学から臨床シーティング 回復段階に合わせたシーティング
急性期、一般病棟、回復期、症状固定期、維持期。こんなにたくさんの変化があるのに、シーティング技術は一つでいいのでしょうか。身体の変化に即した姿勢保持を行うためには、全世界にある姿勢保持、シーティングの概念を用いる必要があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 作業と姿勢と人間工学  応用編のセミナー 

ポジショニングやシーティング、フィッティング等の姿勢制御技術はどこから来て、誰が初めて、いつ研究が始まったのでしょうか。

■それは、古代ギリシャからはじまり、日本では着物や座禅が発祥した時代にまでさかのぼります。こんなに昔からなんです。画像ギリシャ
このような文化が身体技法や人間工学を産み出し、ゆっくりと、しかし確実に歩み、現在我々が治療として用いているポジショニングやシーティング、フィッティングという姿勢制御技術にまで発展しました。

■そこで、本セミナーはこのような姿勢制御技術のエビデンスである人間工学という基礎を学び、治療への応用にまでボトムアップする事が目的となります。

■例えるなら、
樹木でいうところの『根や幹』である人間工学を学び、『葉や実』である姿勢制御を考える勉強会です。

■人間工学はとっても身近。とっても簡単。
人間工学と聞くと、「なんだかとっても難しそう。」「専門的すぎて応用できないんじゃ・・・」「自分には関係ない世界だ」なんて印象ありますよね。でも、実はとても身近な学問です。

☆学校の椅子や机の高さはこうやって決めていた。
☆仕事用デスクが女性のスタイルに大きく影響している!?
☆通勤電車のシートの配列はこうやって決めた。
などなど、我々の生活に密接に関係しています。

ここで忘れてはいけない大切なことは、『われわれがいつも向き合っている患者や対象者は、このような人間工学が深く関係した世界から来ている』という事実です。

koubo

■そして車椅子を卒業せよ

目の前の対象者は生誕から工学がもたらしたインテリアを利用してます。
それならば、車椅子を卒業し、「もう一度椅子に座る」「もう一度机に向かって仕事をする」「もう一度インテリアを使った生活をする」というごく当たり前な生活スタイルに帰っていただく。健常者と同じ生活環境へ戻すという役割として医療はその一端を担っているのではないでしょうか。
いつまでも車椅子に座る事を考えずに、原点や出発点である人間工学という基礎を振り返ることで、治療に応用し、再び馴染みのある道具やインテリアの利用を考える事が本セミナーの目標です。

■応用編のポイント

①インテリアへの応用
天然と人工
もめんと木
木質空間の風合い
木の評価法
環境の時代と京都議定書
② 椅子と机への応用
椅子の歴史
正しい姿勢、良い姿勢とは
机と椅子
人間工学が車のシート、電車のシートを開発した
③寝具への応用
硬い方が身体に良いんです
枕の高さはこれが良い
体圧分布と寝心地
④住宅機器への応用
作業台と治療台
カウンター
⑤ 身近なもので姿勢を保持していく技術論 現場で安く、業者と同等レベルのシーティングを行うノウハウを身につけよう
⑥ 車椅子を卒業するという発想。
卒業して、通常の椅子に座る。健常と同じインテリアで生活する考えにシフトする。
⑦椅子やインテリアには規格があります。その姿勢データⅠ~Ⅵ型の分類をCD-Rにしてプレゼントすることで、明日からの臨床でインテリアを治療機器として利用する技術を持ち帰っていただきます。

 受講者の声 

聴講者A
家に帰り再度資料を拝見していると、お話の内容や臨場感が蘇ってきます。限られたお時間の中で、得てして難しくなりがちな専門的なお話を、私達が少しでも身近に感じられるように色々工夫なさりながら懸命にお伝えくださったこと、その想いやお姿が大変印象的でした。
とても感謝しています。

聴講者B
人間工学を全くといって良いほど知らず、手探りで受講させて頂いたものの、とても身近にあって奥が深いことを知り、いち生活者としてもこの分野への興味が湧きました。頂いた資料をもとに、勉強させていただきたいと思います。

聴講者C
タオルを活用したシーティングは絶対使えますね!ぜひ臨床で実践してみたいと思います。
今後も、勉強会を開催なさる予定などありましたら、また参加させて頂けますと嬉しいです。
そしてまた、シーティングに関する悩みや疑問点なども、ご相談させて頂けますと嬉しいです。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

聴講者D
先日はとても有意義で楽しい時間ありがとうございました。
早速HP見させて頂きました。さまざまな事をなさっているのですね。
時間をつくってまた別の勉強会にも参加します。

 車椅子フィッティングセミナー

①対象者や利用者は一人で生きているわけではありません。たくさんの環境に所属し役割をもった存在です。その存在が車椅子に乗っても同じように生活できる状態にすることがフィッティングの大きな目的です。

②そのために身体の寸法を採寸します。

③さらに様々なデータを取るために身体計測も行います。(ここで、円背や姿勢不良があれば周知します)

④聴取した興味や楽しみ、生活環境と測定結果や検査結果を合わせて、シーティングや車椅子を適合します。そして常にそれが正しいかをフィードバックしたり再評価を繰り返します。

⑤そして、基の環境に帰っていきます。しかし、その環境でも常に車椅子が身体・環境にフィットしているか、苦痛がないか社会参加や自己実現できているかを確認していきます。

フィッティング(適合)とフィッティングの定義

フィッティング(適合)とは、その車椅子を利用する人を中心として、用具を身体的、環境的、目的的、社会的に適合化するプロセス。

といった定義がありますが、要するに・・・

シーティング + 車椅子採寸技術 + 車椅子住環境整備(メンテナンス) です。

シーティングという姿勢調整だけでなく、車椅子の寸法調整も加えた生活姿勢保持といった意味合いがあります。

ユニリハのフィッティングで学べる理論、原理そのための技術

フィッティング(適合)技術をシーティングから教える勉強会があるようですが、実際にエンジニアがモノづくりをするときはまず、車椅子の適合から始めるのが普通です。このため、参加者の皆様には先に車椅子の測り方、作り方から学んでいただきます。シーティングから行うフィッティング(適合)は脳性小児分野でつくる座位保持装置が適応です。生活環境を考えるフィッティング(適合)であれば、車椅子の設計、採寸から始めるべきです。

◎車椅子の採寸技術・・・エンジニアリング研究会より情報提供と必要な技術を抽出

◎車椅子シーティング・・・シーティング研究会より情報提供と必要な技術を抽出

◎車椅子の設計技術・・・エンジニアリング研究会より情報提供と必要な技術を抽出

◎車椅子住環境・・・リスクマネジメントより必要な技術を抽出

◎車椅子メンテナンス・・・車椅子メンテナンスより情報提供と必要な技術を抽出

上記のすべてはそれぞれ独立した研究会、セミナーですが、それらを統合し、フィッティングというテーマで厳選した内容にして皆様にお送りします。

また、他団体のセミナーはシーティングから開始しますが、本来の作り方は車椅子の設計からスタートします。まずその人に合う椅子を設計し、その人が実際に腰に触れるシートサポートすなわちシーティングを構築していく順番です。

『車椅子設計採寸技術→車椅子シーティング→車椅子住環境整備→社会参加や自己実現へ』

 ユニリハのフィッティングで身に着ける技術

セミナー前半:身体採寸用具を使っての指導(用具はプレゼントします)

セミナー後半:臨床にある物だけで行うシートクッションづくり、バックサポートづくり(そのまま持って帰れます)

※ 注意! ※ 臨床シーティングで用いる用具ではありません。全く違う状態のものを作ります。このため、臨床シーティングに参加済の方も楽しんで参加いただけます。

カリキュラム

車椅子フィッティングセミナー理論編 車椅子構造編 ~車椅子の設計、採寸技術~

車椅子フィッティングセミナー実技編 車椅子構造と姿勢保持編  ~シーティングと車椅子住環境整備~

車椅子フィッティングセミナー前編×後編の1日コース

  • 個別対応も可能です。(会場などの関係で最大でも5名 少人数制)
  • セミナー参加費 前編7000円
  • セミナー参加費 後編8000円
  • 前編・後編15000円の1日コース

ユニリハの強み

ユニリハ外部からの講師を依頼するのではなく、すべての分野において経験年数たっぷりのプロフェッショナルな人材が担当しています。このため、外部のバラバラの情報を皆様に提供するのではなく、一連の関連付けられた情報と技術をご提供できます。

例えるなら、一つの建築事務所に、一級建築士から設計士、左官、内装、電気工事、大工など統括した施工ができる会社です。

 

 車椅子フィッティング研究会の研究内容

第1章 フィッティングとは

第2章 フィッティング技術論 総論

1.車椅子の採寸技術

2. シーティング

3.車椅子住環境整備

第3章 フィッティング 技術論 各論

1.車椅子の採寸技術(選定含む)

  • 車椅子の測り方
  • 車椅子の名称
  • 車椅子各部の寸法と角度
  • 車椅子適合のポイント
  • 車椅子の高さとクッションの関係性
  •  

2.シーティング

  • ずれのメカニズムと重心位置
  • 座位の定義と意義
  • 姿勢の評価
  • 円背のある人の座位姿勢の特徴と対応
  • 仙骨座りの特徴と対応
  • 横方向への崩れの対応昔からね。こうやってひとつづフィッティング(適合)技術を磨いてきたんだよ的画像2
  • 廃用症候群等重度な方への対応

3.移乗

  • 移乗の違いと車椅子の留意点

4.QFDによる整理

第4章 車椅子住環境整備

1.車椅子住環境とは

2.車椅子リスクマネジメント

3.破損しやすい箇所とその原因

4.ねじのゆるみとメンテナンス

5.消耗品のチェックと交換

第5章 実技編

骨盤の修正と立ち直り反応の誘発

プッシャー症候群の改善方法

張り調整の仕方

車椅子の採寸キットを使って実際に採寸技術を学びます。

タオル、段ボールだけを使ってフィッティングを行う技術を習得します。