Seminar7 認知症リハビリテーション

臨床研究に基づいた認知症リハビリテーション 理論編セミナー

老年心理学による集団療法を用いた認知症ケアとリハビリテーション

■■■ 講義内容

● タイトル ユニリハ独自のネットワークで全国から集めた、認知症に関する臨床研究データをエビデンスに、実践的アプローチを提供します

● 内容
 認知症に関わる病院や施設、在宅で研究データを集め、臨床での実践的なアプローチを構築しました。看護師、介護士、家族の方々は生活リハビリとして対象者と寄り添う認知症ケアのあり方、方法論を。リハビリ職の方々は、中核症状はありながらも、「行動・心理症状(BPSD)」を変化させる、治療としてのリハビリアプローチ方法を伝授します。

■■■ 講義スケジュール

  •  タイトル 老年心理学による集団療法を用いた認知症ケアとリハビリテーション
  •  内容
    第1章 高齢者の老年心理学を学ぶ
    第2章 認知症の評価(心理学が理解できて初めて認知症がわかる)
    第3章 認知症の治療
    第4章 セラピストが行う、認知症アプローチと集団療法
    第5章 動画で見る実技編
    第6章 あなたが、穏やかな認知症になるために

■■■ 講義のポイント

  •  タイトル 高齢者の老年心理学を理解する事で、その異常状態である認知症が理解できます。
  •  内容
      認知症への理解が深まれば評価ができ、治療に結びついてきます。治療とは、認知症の中核症状がありなが らも「行動・心理症状(BPSD)」を変化させ、対象者が安全にその人らしく生活していく生活リハビリを考えていくことを可能にする事です

■■■ 受講者の声
 

  •  タイトル 重度な「行動・心理症状(BPSD)」がある対象者でも落ち着いて生活できるようになり、デイサービスや周囲の友人と食事ができるようになりました。
  •  内容

  対象者95歳女性。長男、次男と3人暮らし。在宅で3人で生活していましたが、妄想幻覚、怒り、暴力がひどく、ユニリハの勉強会に参加しました。高齢者の基本的な心理を知ることで、母の言動が良く理解できるようになり、自然に認知症への対応が楽になりました。介護側の反応が柔和になったことが母の心理に影響したのでしょう、少しずつ暴力や暴言が少なくなり穏やかに生活できるようになりました。素晴らしい実践的な方法論だと思います。ご教授ありがとうございました。



臨床研究に基づいた認知症リハビリテーション 応用実践編セミナー

様々な症例を参考に実践的な認知症へのケア、アプローチを行っていきましょう。

■■■ 講義概要

    •  タイトル 理論編で理解した高齢者の特性を応用することで、今目の前にいる認知症状の実践的な治療や集団リハビリができるようになります。
    •  内容
      理由がわかれば評価ができ、実践的な対応ができるようになってきます。関わる方の精神的、心理的な安定が対象者へ伝わり、安全、安心の達観から、対象者自らの意欲的な行動へと繋がり生活リハビリや集団リハビリへ参加できるようになります。

■■■ 講義概要
 ● タイトル 理論編を応用して集団リハビリや集団療法を使って治療を行いましょう
 ● 内容
  第1章 高齢者が歩んできた時代背景と戦争への想い
  第2章 レミニセンス・バンプを用いた治療
  第3章 対象者が今どの時代、どんな世界観で生きているかを治療に生かす
  第4章 周囲の関わり方と社会参加への誘導方法
  第5章 集団療法の考え方と、実際の集団リハビリの手順、実際の治療場面の紹介
  第6章 あなたが、穏やかな認知症になるために

■■■ 講義のポイント
 ● タイトル 高齢者の時代背景がわかることで援助者の関わる態度が変わり、その変化が集団療法を介して治療に結びつく
 ● 内容
 今現在、相対している高齢者は団塊の世代や戦争経験のある時代の人たちです。その人たちがどうやって困難を乗り越え今の豊かな時代を築いたのか。そこに関わりのヒントがあります。また、その人によって、今感じている世界観が違っています。それが妄想や幻覚に影響しているのです。それを紐解き介入することで対象者の反応は柔和なものになり集団への参加を可能にしていくのです。

■■■ 受講生の声
 ●タイトル ずっと拒否や暴力、暴言の強い方が集団療法に参加できるようになりました。
 ●内容
 対象者88歳男性。施設入所
 施設入所されており、食事以外はすべての活動に対して拒否されていた方です。常にベッドで臥床して生活しており、不活発から身体機能の低下、心肺機能の低下が懸念されてきたため、離床を勧めましたが拒否が強く、次第に暴言、暴力がひどくなってきてしまいました。
 しかし、ユニリハの実践的な応用セミナーを受けることで大きく変化しました。現在の高齢者の歩んできた時代背景を熟知してからの対応や職員全体で一貫した関わりをすることで次第に性格が穏やかになり、ある特定の職員には心を開くようになしました。それを機に少しずつ小集団に関われるようになり、現在ではデイルームでの中心的人物として人気者になっています。
 こんなにも人の人生を変えてしまうユニリハの認知症リハビリテーションのアプローチは素晴らしいと感じます。