詩吟・剣舞・日本伝統芸能をリハビリテーションに生かしていくための研究会です。
■■■ 詩吟とは ■■■
詩吟とは「吟詠」ともいい、漢詩・和歌・俳句などの古典の名詩を、大きな声に出して詠み、その語尾の母音を長くのばし、独特の節をつけて歌う、日本の伝統的な歌唱法です。和声オペラとイメージしていただいても良いかと思います。
詩吟はもともと、音楽的な「歌」としてではなく、学問や精神教養のために始められました。
詩吟がおこったのは江戸の末期。漢詩の勉強のために、全国の寺子屋で漢詩を声に出し、節を付けて読む事が推奨されれたことが始まりです。テキストや教科書等が少なかった時代でしたので、決まったフレーズの音にしてそれを詠み、体得してしまった方が早く、最も有効な勉強方法でした。
詩吟は「吟道」ともいい、武道や書道、茶道、華道などと同様に、礼儀や精神面も重んじられます。『腹から声を出して古典の詩を吟じる事で、自然と教養が身に着く肢心と健康の維持に役立つ』と言われてきました。実際に、時代の激動を生きた維新志士たちは自らを鼓舞するため、詩を作り吟じていました。
■■■ 詩吟の型 ■■■
詩吟には決まった型があります。なぜなら詩吟で吟じられる詩が、漢詩、和歌、俳句などの定型文、韻文であるからです。
詩吟で吟じられる漢詩の多くが「七言絶句」(七文字四句)、次いで、「五言絶句」(五文字四句)です。これらの四句は、内容が起承転結で構成されており、それぞれの句に吟じ方の型があります。
●例・・・五言絶句「胡隠君を尋ぬ」高啓 氏
一句目 渡水復渡水 = 起句
二句目 看花還看花 = 承句
三句目 春風江上路 = 転句
四句目 不覚到君家 = 結句
一句目 水を渡って = 起句
二句目 花を見て = 承句
三句目 道を歩いたら= 転句
四句目 君の家だった= 結句
■■■ 詩吟と身体機能 ■■■
詩吟を詠う事で腹式呼吸、腹式発声による力いっぱいの発声よって腹横筋の働きが鍛錬され、その結果として、心身を緊張させる交感神経の働きを抑えます。
反対に、副交感神経が拮抗して働き、脳内のセロトニンが神経を活発化し、精神の安定が図られます。
さらに大きく息を吸って吐くを自然な発声で行うので、有酸素運動と同様の効果によって胃腸の働きを活発化したり、ストレス、うつ状態を解消して心身をリラックスさせます。このリラックスがリンパ球を活発化、免疫力を強める事に繋がり、医学と密接に関係しているんですね。
■■■ 詩吟リハビリテーション ■■■
詩吟の発声方法や腹式呼吸、有酸素運動などを実際に詩吟を詠いながら体感していきます。この体験が、呼吸の本当の効果や呼吸困難感の改善、呼吸リハビリテーションへ繋がる事を学んでいきます。
学んだことを患者様と一緒に共有すれば、新たな視点からのリハビリテーションが展開されていくはずです。
■■■ 詩吟コンサート ■■■
セミナー受講者に限り、詩吟コンサートを受講する資格が発生します。
詩吟コンサートは会場に集まるのではなく、講師があなたのご職場におじゃまして、実際に4~5曲の詩を実際に吟じてご披露いたします。
患者様のお誕生日や施設の行事、記念日のサプライズとして必ず想いでの①ページとなるでしょう。
是非、ご活用ください。
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※※※ ご注意 ※※※
実技編、応用編へのお申し込みは各セミナーの理論編、基礎編の受講が必要となります。
予めご了承ください