二日酔いには、ウコンじゃなくて、〇酸〇?!

~ そして博士。コンビニへ走る。えっ?薬局じゃないの? ~

   

◆-◆-◆-◆-◆-◆ プロローグ -◆-◆-◆-◆-◆-◆

博士((初詣に来たけど、さすがに大國魂神社はすごい人だなあ・・・))

「ねえ、ねえ、あれ、かたりて博士じゃない?」さつき

ケンジ「あっそうだ!かたりて博士じゃないですか。あけましておめでとうございます。」

博士「おぉ。ポジショニング研究会のさつき君とケンジ君!あけおめ、ことよろ!!」

   「それから・・・、そこに苦しそうにうずくまっているのは、エンジニアリング研究会のショータ君??」

「うーーーーん。キモち・・・わ・・・」ショータ

ケンジ「そうなんですよ。忘年会からずーっと飲み続けて、とうとうダウンしました(笑)。でも今日は、このあいだ大ゲンカした彼女との『仲直り初詣』なのに、これじゃあ・・・」

「えっ!ちょっと一大事じゃない。ちょっとそこで待ってなさい!!」博士

さつき「人込みかき分けて、もうみえなくなっちゃった・・・。博士、どこいったんだろ?」

◆-◆-◆-◆-◆-◆- ◆-◆-◆-◆ ◆-◆-◆-◆

大変だ。ショータ君を助けてあげないと・・・という事で今日は走りながらアルコールと二日酔いについて語っていこう・・・。

●●●アルコールの分解過程

アルコールが体内に入ると、アセドアルデヒドという猛毒(言いすぎかな(;’∀’)有害物質です)になります。これを肝臓や酵素で「アセトアルデヒド」を分解し、その後無害な酢酸、水、二酸化炭素となり、最終的には体から排出されていきます。しかし、ショータ君のように飲酒量が多く、自分の持っているアセドアルデヒド分解能を超えてしまうと、長くアセドアルデヒドという有害物質が体内に留まることになるので、二日酔いや吐き気、倦怠感となって症状として出てきます。

また、この状態が続くと、肝機能低下から炎症へ、アルコール性脂肪肝となり肝臓で多くの脂肪を蓄えるようになってしまいます。

 このため、根本となるこの有害物質アセドアルデヒドをどうにかすればよいのです。

●●● 敵を知れ!アセトアルデヒドを分解する酵素

画像出典 ●平成21年度 日本醸造学会大会(2009) 「酒粕を用いた食品の飲酒後の呼気アルコール濃度の及ぼす影響」 ○入江元子、松村憲吾、鈴木佐知子、金森洋治、秦洋二

お酒が体内に入ってから水と二酸化炭素になって排出されるまでに、体内では

  • アルコール脱水素酵素(ADH)
  • アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)

という2つの酵素が働きます。

この2つの酵素の分解能力はそれぞれの遺伝子によって決まっており、持っている人は「おっ!あんた酒強いね」と評価されますが、持っていても遺伝子が発現しなければ、どんなに肝臓を促進させてもアセトアルデヒドを分解できず肝臓に負担がかかってしまうのです。

●●● アセドアルデヒドを倒す武器を君に授けよう

武器1.乳酸菌が二日酔いに効く!

サッポロビールが発見した「SBL88乳酸菌」は、肝臓の機能改善と中性脂肪を減少させる働きがあることが明らかにしました。成人男女(毎日の中瓶2本程度の飲酒4週間継続)を2郡に分け、乳酸菌摂取グループと、乳酸菌無摂取グループで実験したデータでは。。。

肝機能改善成分(ウコン処方)と腸内環境改善成分(乳酸菌処方)の組み合わせがアルコールによる胃粘膜傷害を抑制する塩酸エタノールによって誘発される胃粘膜傷害の発生に対し、ウコン処方と乳酸菌処方の組み合わせが高い抑制作用を示しました。

●乳酸菌摂取グループ: 血液中のγ-GTPが4IU/L減少し、中性脂肪は約35mg/dL減少。

〇乳酸菌無摂取グループ:γ-GTPは約10IU/L増加、中性脂肪は約20mg/dL減少

結果となりました。

掲載ページ→ https://www.excite.co.jp/news/article/Nemgym_7927/?p=3

武器2.乳酸菌+ウコンで、双竜閃だ

二日酔いといえば、「ウコン」というイメージが皆さんにはあると思います。しかし、ウコン以外にある物をプラスするとさらに二日酔いに効果が高い事が研究で分かってきました。

肝機能改善成分(ウコン処方)と腸内環境改善成分(乳酸菌処方)の組み合わせがアルコールの吸収を抑制するエタノール投与1時間後の血中エタノール濃度の上昇に対し、ウコン処方と乳酸菌処方の組み合わせが明らかな抑制作用を示しました。

肝機能改善成分として知られてきたウコンや腸内環境改善成分として知られてきた乳酸菌や乳由来原料などを組み合わせた処方です。つまり、ウコンと乳製品をプラスして摂取するとアルコールによる胃粘膜傷害やアルコール吸収を抑える作用があるのです。

武器3. 酵素を補ってみる

 遺伝的に決まってしまっている酵素。自力で増やすことはできない。ならば、

「酵素をサプリメント」

で補ってみるのも1つの武器です。

武器4.補酵素(ビタミン・ミネラル)を摂ってみる

飲酒時は、アルコール脱水素酵素(ADH)等の分解酵素の生成や分解時にできる酢酸や水、二酸化炭素生成、肝臓修復のために多くの栄養素やビタミン・ミネラルが必要とされます。

 このため、以下の栄養素を補うといいでしょう。

『ビタミンB1・B6・B12・ナイアシン・マグネシウム・亜鉛・ナトリウム・カリウム』

ビタミン・ミネラルなど補酵素が不足すると酵素の働きも悪くなるのでスムーズな代謝の為にも積極的に摂取してみましょう。

武器5.水は命の源だ!ケアルガだ!ということで水分補給だね

アルコールには利尿作用(あと、お茶やコーヒーもね)があるため飲酒すると体内は水分不足になります。分解酵素が活躍するために水分は必要不可欠です。このため、飲酒時も飲酒後も水分を多めに摂るようにしてみましょう。

ちなみに、下痢などのときに利尿作用のある飲み物を飲むと、余計体外に水分が出てしまうので気を付けてくださいね。

■★●―■★●―■★●― エピローグ ―■★●―■★●―■★●

 博士「さっ、ショータ君。まず、ウコンエキスを半分ぐらいまで飲んで」

「もう。。。さっき飲みましたよ」ショータ

博士「考えがあるんだ。さあ、半分まで飲んだら、次はヨーグルトだ」

「ヨーグルトなんて今は食べれないよ・・・」ショータ

博士「そう来ると思ってね、のむヨーグルトもあるよ」

「はかせ・・・歩くコンビニですね。うぅ、何とか飲めました」ショータ

博士(あ、あるく・・・ 看病するのやめちゃおっかな(-“-))「さあ、そしたら準備は完了だ。ゆっくりでいいから1時間くらい神社の中を散歩して。骨格筋の収縮を促すんだ」

「ショータ君、私たちも付き合って少し歩くね」さつき

ケンジ「めんどくさ!」

(数時間後)

博士「さて、一通り見て廻ったから帰って、ウルトラマンdashでも観ようかな。ん?ショータ君からLineだ。しかも画像付き!

博士「よかったね(^_-)-☆」

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