
こんにちは。日本ユニバーサルリハビリテーション協会です。
先日、読者の方からこんな質問をいただきました。
「母がけがをしてリハビリを受けることになりました。でも、リハビリって実際にどんなことをするのか、誰が担当するのか、国家資格なのかも知りません。テレビでスポーツ選手の“リハビリ”はよく耳にしますが、一般の人の場合はどうなんでしょうか?」
とても良い質問だと思います。今日は「リハビリってそもそも何なのか?」を、わかりやすくお話していきますね。
リハビリ=「元の生活に戻る」ためのサポート
「リハビリ」と聞くと、スポーツ選手がケガから復帰するイメージが強いですよね。大谷選手のニュースのように。
でも、本来のリハビリは 「けがや病気でできなくなったことを、もう一度できるようにすること」 です。
たとえば、
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骨折して歩けなくなった → もう一度歩けるように
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脳梗塞で手が動きにくくなった → 手を使って生活できるように
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入院で体力が落ちた → 自宅でも自立して生活できるように
つまり 「その人らしい生活を取り戻す」 のがリハビリの目的です。
リハビリを担当する先生たち
リハビリを行う専門職は国家資格を持っています。代表的なのはこの3つです。
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理学療法士(PT)
→ 歩く・立つ・動くなど、主に「体の動き」を回復させる専門家です。 -
作業療法士(OT)
→ 食事や着替え、料理や仕事など「生活の動作」を支える専門家です。 -
言語聴覚士(ST)
→ 話す、食べる、飲み込むなど「コミュニケーションや嚥下」を支援する専門家です。
病院やリハビリ施設に行くと、これらの専門職がチームになってリハビリを担当しています。
実際にどんなことをするの?
お母さまのけがの種類にもよりますが、一般的にはこんなことをします。
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足をケガした → 理学療法士が「歩く練習」「筋力トレーニング」
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手をケガした → 作業療法士が「手先の動き」「生活動作の練習」
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長い入院で体が弱った → 「体力回復のための運動」
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高齢者 → 「転ばないようにするバランス練習」
テレビで見る「アスリートのリハビリ」と同じ要素もありますが、一般の人の場合は 「日常生活に戻ること」 がゴールになります。
まとめ
リハビリは、特別な人だけのものではなく、誰もが必要になる可能性がある「生活に戻るための大切なサポート」です。
そして、国家資格を持つ専門職が、それぞれの立場から支えてくれます。
もし身近な人がリハビリを受けることになったら、「どんなことをするのかな?」と見守りながら、一緒に応援してあげてくださいね。
「リハビリを支える3つの専門職」
(簡単なイラスト:理学療法士=歩行練習、作業療法士=食事動作、言語聴覚士=会話練習)