研究会1 ユニリハ研究会

基本原理である『普遍性原理』の研究を行う部署です。

 研究内容 

普遍性原理を利用してあらたな視点のリハビリテーションを創造する事が目的です。

普遍性原理とは

普遍性原理を用いると、全身に3~10mmHgという微小反作用の環境となります。この普遍性原理を用いる事で、リラクゼーション、関節拘縮の変化、改善、呼吸循環状態の改善の報告があります。この事実は、現在まで臨床で行われているリハビリテーションへ繋げる事で、評価の簡略化、検査としての効果、プログラム立案の正確性など様々な介入方法の幅が広がります。

普遍性原理を用いる環境が、ポジショニングR.E.D.という介入手段と、ポジショニングBL_UEです。

研究イメージ

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図1 研究のイメージ

●普遍性原理から(図1を参照)、まずリハビリテーションを相対性と絶対性に分類します。相対性とはアインシュタインの相対性理論等ではなく、教育分野を例えにすると成績をつけるときの絶対評価や相対評価という意味と考えてください。

●相対性リハビリテーションは普遍性原理を参考にした、重力と身体質量の関係性から身体を考える学問です。すなわち、姿勢を作るときの前段階、動作や運動を行うときの脳の働きや神経、神経筋接合部、αーγ連関など、運動発現以前の身体内部の状況を整える事に真髄があります。

●相対性で身体内部の運動準備状態を整えて、従来リハビリの絶対性リハビリテーションへ繋げる。

●日常生活やリハビリにより疲労や疼痛等が発生したらすぐに相対性リハビリテーションにもどり、普遍性原理を用いた内部的リハビリテーションを行う。

●フローチャートにまとめめてみます。

  フローチャート

普遍性原理 → 相対性リハビリテーション → 絶対性リハビリテーション → 相対性、絶対性を組み合わせてリハビリテーションを行ったらどうか → 様々な研究会に分化した → 研究発表の場の必要性 → セミナーの開催 → たくさんの方々との技術共有

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図2 ユニリハ研究と他研究とのつながり

 相対性から絶対性へリハビリテーションをシフトする。

相対性から絶対性へリハビリテーションをリンクさせていきますので、自然界にある研究には繋がりが生まれます。このため、図2のような位置関係となり「ひとつながり」の研究と考える事ができます。

相対性のリハビリテーション=全身の身体圧を数mmHgにしリラクゼーション状態を作ることで関節拘縮の変化や短縮の改善、ひいては全身状態の安定につながります。このコンディションを絶対性リハビリテーション(従来から行っているリハビリ)につなげていく。イメージとしては、相対性という石を投げると波の輪が外に向かって広がる、その広がりが絶対性の領域で、ひとつなぎに拡散するという意味となります。

 絶対性のリハビリテーション

地球上で、障害や身体的変化が起こった方をケアし生活できる状態にすることがリハビリには求められます。このため学校で学んで資格を取り、臨床や社会に出てリハビリを遂行するわけですが、この技術や理論原理がたくさんの場所で勉強されています。この勉強は「地球上で生活するためにはどうするか」(絶対性)という学問です。ユニリハの普遍性原理は「地球上の重力が身体に限りなく小さくなったら」(相対性)というものです。絶対性と相対性は天秤の状態であり相対する状況にあります。しかし、これをつなげることで、これまでの臨床や文献にはない結果がどんどん出てきていています。そもそも「地球上の重力が身体に働かなくなったら」などどいうことを考えるのはNASAやJAXSAぐらいのものです。これをリハビリに取り入れるという先駆的なことを試みているわけです。ですので皆様も新しい気持ちで、新しい分野や学問であるという気持ちでセミナーなどに参加していただけたらと思います。

さて、この相対性から絶対性へつなげるリハビリテーションはどんなことをしたらいいんでしょうか。答えは簡単です。これまで通りのリハビリテーションをしていただければ結構です。なぜなら、相対性で身体全体を数mmHgにしリラクゼーション状態を作りますが、これは言い換えれば「全身を抑制(緩くする)」ということをやっているだけです。局所的なマッサージではなく、全身のマッサージを一気に行うというイメージです。なので、絶対性のリハビリテーションは「全身の促通」という効果につながります。つまり「全身が緩んだ状態を使って、座位訓練や立位訓練を行う」だけでいいです。緩んだ状態での座位、立位はタコやイカのようになるのでは?という意見の方もいるかと思いますが結果は反対に全身の支持性が上がります。この支持性は何か?すなわち抗重力筋の収縮で姿勢保持をしているということです。このような「抑制と促通を全身レベルで繰り返す」というつながりが生まれます。これがユニリハのリハビリテーションです。

絶対性のリハビリテーションを
介護職の方や一般の皆様にもわかりやすく

・このような普遍性理論を応用して、資格や経験に関係なくだれでもリハビリテーション効果を引き出せる技術がこの度新しく完成した新セミナーでご紹介していきます。この研究会は介護士、看護師を対象とした専門セミナーで、リハビリスタッフがいない職場でもリハビリ効果と同等の結果を出すことを目指した研究会です。

・また、最近では医療者、介護、看護などの分野の他に一般の方々からの質問も多くなってきました。

  • 「お父さんのマッサージをしたいのですがどのように動かしたらいいでしょうか」
  • 「関節を動かすことが良いことはわかるのですが、どのようにしたらいいでしょうか。骨折でもしたら大変ですので」
  • 「夜中に痛がるんですがそんなときはどうしたらいいでしょうか」等、

介護をしている悩みは尽きません。このような地域の皆様が抱えてる問題にも及ばずながら当協会、当研究会をお役立てください。

ユニリハの研究課題

現在、たくさんの質問やご要望が寄せられています。中でも下記の項目について研究を進めていく予定です。

今後、研究知見がまとまり次第、順次セミナーという形で報告していきます。

研究課題1 リハビリ職員の介入がなくても
介護職の力だけで結果を出すにはどうしたらいいか

「介助‐介護職‐専門セミナー」という形でまとめています。リハビリ職の介入がなくても介護職員だけで、患者、利用者様の健康管理や身体機能の維持向上ができる方法論を報告するものです。

また、本研究に興味のある「看護師」のみなさまのご参加もお待ちしております。

 研究課題2 一般の皆様でも対象者に
リハビリを提供できないか

介護保険の要支援の方やベット上で臥床傾向が続いているご家族の体調管理や身体機能の衰えを気にする方はたくさんいらっしゃいます。そんな方を対象とした勉強会を企画しています。

家にリハビリの訪問がなくても、家族の力だけでケアを行う方法論を一緒に考えましょう。

 研究課題3 言語聴覚士が身体全体のマッサージ方法や車椅子、
シーティング技術取得ニーズが高まっている 

言語聴覚士の学校の勉強の中に、車椅子姿勢保持やベット上でのポジショニングというカリキュラムは少ないそうです。本協会にもたくさんの皆様からの質問が寄せられます。

確かにシーティングやポジショニングは患者、利用者が100人いたら100通りの方法論があります。またこのような技術も日本にはたくさん存在し、どの方に、どのようなタイミングで、どんな技術をあてはめたらいいか、職種を問わず悩む声が聴かれるのが現実です。

そこで、このような課題に対してユニリハがお手伝いできないか考えました。様々にある技術論を語ることを言語聴覚士の皆様を限定にして、本当にほしいシーティング技術、ポジショニング技術にまとめました。

食事がしやすいシーティングとは、筋緊張が制御されやすいポジショニング姿勢はどんな姿勢か、ベットサイドでベットアップして摂食嚥下訓練の姿勢制御はどうしたらいいか、等言語聴覚士ならではの悩みにお答えしていくのが、本研究の目的です。

 研究課題4 リハビリ職1年~3年までの新卒者やブランクのある方からのリハビリプログラム立案方法のニーズが高まっている

専門学校や大学を卒業して、毎年たくさんのリハビリ職の皆様が様々な臨床に出ていきます。このとき、学校で習ってきたことと、実際の臨床ではだいぶギャップを感じることが多々あるものです。あなただけではありません。たくさんの新卒の皆さんが悩み、模索していますし、協会にもたくさんの質問が寄せられています。

入職時に難渋する原因として、学校は、国家試験を通るための勉強が主流であり入職後のことは現場の先輩たちに聞けばいいんじゃないか、教育プログラムがあるはずだ。というスタンスが普通で学校で臨床現場の動き方までは教えてくれないからです。また、臨床のコメディカルが求めるものは新患者、入院患者の身体状況です。また、その情報は的確に早く知りたいのです。要するに、その患者はどのくらい理解力があるのか、どのくらい歩けるのか、車椅子が必要か、そのすべての状況に見守りが必要か、介助が必要か、必要な場合どの程度の介助量(一人介助か二人介助か等)があるのかを求めます。すなわち、あなたの知識量がどのくらいあるのか、どんなリハビリ的手技を持っているのか、国家試験の点数が何点だったか等という個人的な情報は一切知りたくもないし求めてもいないのです(なので、最初にそういうことで胸を張ってしまうと失敗します)。臨床で大切なことは、医療従事者の一員として、リハビリ的専門立場から、その役割を果たす必要があるという事です。

しかし、このような結果をいきなり一年生やブランクのある方に求めることは、だいぶ無理があります。そこでユニリハがお手伝いできないか考えました。主に以下の項目について研究しています。

  •   新患者が入院した時のリハビリとしての動きはどんなものがあるか
  •   どんなことを病棟に報告したらいいか
  •   リハビリプログラムの立案はどうしたらいいか
  •   短期目標や長期目標はどのように立てたらいいか
  •   どんなリハビリをしたらいいか
  •   どんな治療手段を構築するか

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