シートクッションのカバーを外した事はありますか?
中には何層にもなった様々な構造体が目に入ります。
「最も徐圧効果があるのは、AのウレタンとBのウレタンを組み合わせだった。」
「骨盤の固定や体感保持に必要な形状は…」
「姿勢のこのポイントに補助支持物を入れるともっと座位が安定する」等カスタマイズやオーダーメイドの目線を入れると、様々に座位保持のイメージが変わり介入プログラムの輪が広がっていきます。
普段何気なく使っているクッションの構造を知り、素材に触れて感じながらシーティング・フィッティングの理論構築を考えていきましょう。
人の姿勢は運動の連続です。生活シーンに合わせて姿勢を変化させています。回復段階もその一つです。急性期、回復期、維持期で訓練効果により収縮筋が変わったり、廃用が進むと拘縮のある関節も出てきます。このようなひとつではない身体状況に対応するシーティング、フィッティングを用いた技術を身に付けましょう。
次に、クッションをつくるための身体採寸を行います。徐圧・免荷・支持性・安定性・バランス・重心の位置など各カテゴリーを自分自身の身体から見つけ、体感していくことがポイントです。
シートクッションをつくるという経験を通して、自分自身の身体の力を抜く感覚を体感出来ます。身体の力を抜く(コントロール)体感は、そのままシーティングの理解に繋がっていきます。
このような自分自身の身体が教えてくれる情報は、座位の本質や身体の構造の理解に繋がり、その気づきが 『対象者の姿勢へのケア』 を導きます。
「姿勢とは何か」のイメージ、体感で得られた「自分自身の重心の位置」を基に、実際にウレタンを削ってクッションを形にしていきましょう。
<ものづくりシーティングセミナー>
お申し込みはメデュケーションからお願いいたします。(※実技編は原理編の受講後にお願いします)
1月17日(水)18:00~21:00 オンライン原理編
2月5日(月)18:00~21:00 オンライン原理編
3月13日(水)18:00~21:00 オンライン原理編